コラム

住宅街の戸建て住宅では、『越境問題』という言葉がよく聞かれます。

具体的には、隣家の庭に庭木の枝が張り出してしまったり、日差しを遮ったりすることでご近所トラブルに発展してしまうケースです。

このような問題の原因の一つとして、実はテレビアンテナがあります。

今回のコラムでは、テレビアンテナによる越境問題について、問題解決の方法を紹介いたします。

【越境トラブル】具体的には？

住宅の越境トラブルは、敷地の境界線を超えることで発生してしまいます。

具体的には、住宅や設備、施設の一部が隣の敷地に侵入してしまうケースです。

その為、テレビアンテナも越境問題の原因となることがあります。

隣家のテレビアンテナが自宅の敷地に越境している場合や、自宅のテレビアンテナが隣家の敷地に越境している場合の双方で問題を解決する方法をご紹介します。

①隣家のアンテナが自宅に越境している場合

まず、隣家のテレビアンテナが自宅の敷地に越境している場合は、隣家の所有者に対して問題解決を求めることができます。

民法の規定によれば、隣地の樹木の枝や根が境界線を超える場合、所有者にその切除を求めることができます。

具体的には、隣家のテレビアンテナのアンテナ部分や配線が自宅の敷地内に入り込んでいる場合、所有者にその移動または撤去を要求することができます。

もし所有者が要求に応じない場合は、裁判所に訴えて強制的な切除を求めることもできます。

②自宅のアンテナが隣家に越境している場合

一方、自宅のテレビアンテナが隣家の敷地に越境している場合は、自分自身で問題を解決する必要があります。

まずは隣家の所有者と協力して、アンテナの移動や撤去を話し合うことが重要です。

お互いの合意が得られれば、問題は解決できます。

【越境トラブル】の解決方法

越境問題は、隣家の敷地に自身のアンテナが侵入してしまうなどのトラブルを指します。

以下に具体的な解決方法をご紹介いたします。

①隣家から承諾を得る

アンテナがわずかに隣家の敷地に突き出ている程度の軽微なケースであれば、隣人との話し合いによって解決できる場合も多いです。

ただし、口約束だけでは、数年後に忘れられたり、新たな住人に理解されずに再度トラブルが発生する可能性もあるため、明確な文書（同意書など）を作成しておくことがおすすめです。

また、相手に頼みごとをする場合は、あらかじめお礼の品（菓子折りなど）を用意すると良いでしょう。

②設置アンテナの種類を変更する

横幅のある「八木式アンテナ」や、サイズ自体が大きいパラスタックアンテナを設置しようとしていた場合には、外観がスタイリッシュで影を作らない「平面デザインアンテナ」や、影を作りづらい「ユニコーンアンテナ」などに変更することで、問題の解消が見込めるでしょう。

・「平面デザインアンテナ」は、受信感度が低いため、電波の弱い地域では設置が難しくなることがあります。

しかし、住宅の側面にも設置できるため、越境問題を回避できるだけでなく、四角く目立たないデザインが外観を損なわない利点もあります。

また、電波が弱い場合でもブースターを設置することで問題なく視聴できるようになる場合もあります。

・「ユニコーンアンテナ」は、八木式アンテナと同じく屋根上などに設置しますが、小さな円柱で構成されているため、越境問題が起きにくくなります。

受信感度も標準的な値を実現しており、設置可能な地域が広い特徴もあります。

・八木式アンテナについて詳しくはこちら
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・デザインアンテナについて詳しくはこちら
デザインアンテナとは？事前に知っておきたいメリット・デメリットをご紹介

・ユニコーンアンテナについて詳しくはこちら
ユニコーンアンテナとは？その特徴や設置の注意点を解説！

まとめ

テレビアンテナを含むさまざまな形で発生する「越境問題」について、法的な規定から具体的な解決法までを簡潔にまとめさせていただきました。

重要なのは、ご自宅と近隣の人々との良好な関係を築き、話し合いで問題を解決し、互いに快適な生活を実現することです。

越境問題にこだわりすぎずに、ご近所トラブルを避けましょう。

越境問題は、ご近所との関係においてごく一部の問題に過ぎません。

重要な目標は、隣人との良好な関係を維持し続けることであり、平和的な解決を追求することが第一です。

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