庇?破風?知ってても困らない。アンテナ工事業者との会話に出てくる屋根用語
2021.01.22
アンテナ工事
「軒下(のきした)」はよく知られた言葉だと思いますが、「庇」や「破風」は何と読むかご存じですか? またこれらは屋根に関わる言葉なのですが、何を指しているか分かりますか?
アンテナは屋根の上につけるのが一般的なので、アンテナ工事業者と会話するときに実は意外とよく出てくる言葉です。もちろん業者は分かるように説明しますが、知っておいて損はありません。
今回はこれらの屋根用語を解説しますので、アンテナ工事を考えているのであれば一読してみてください。
アンテナ工事をする際に重要な部分となる屋根の専門用語
大前提として切妻屋根をご存じでしょうか。日本での代表的な屋根の形で、いわゆる三角屋根のことです。開いた本を逆さに伏せたときのような形をしており、2面だけで構成されているシンプルな形状です。
ここでは、この切妻屋根を例にとって屋根の用語を解説していきます。
棟(むね)
棟とは、屋根面が交差する頂上部分を指します。切妻屋根では、先ほど開いた本を逆さに伏せた形と書きましたが、本で言うところの背表紙の部分になります。
八木式アンテナを固定する際に使う屋根馬は、この棟を中心に設置すると安定しやすいとされています。
妻(つま)
妻は端を意味する言葉で、傾いた屋根がかけられた直角方向の側面を指します。切妻屋根の三角の部分を正面から見たときに、見える壁部分と反対側の壁部分が妻です。
また、両側面を平側(ひらがわ)と言います。
軒(のき)
軒とは外壁より出っ張っている屋根の部分を言います。この軒は、「軒先」「軒下」「軒天」といったようによく聞く言葉ではないでしょうか。
この軒がなぜあるのかというと、雨や紫外線から外壁を守るためです。つまり、軒の下は雨が当たりづらく、紫外線も避けることができるのです。そのためBS/CSや4K8Kなどのパラボラ型アンテナやデザインアンテナなどを設置する場所としても選ばれることがあります。
ご自宅の家に軒があれば、軒下にこれらのアンテナを設置することでより寿命が長くなる可能性があります。
ただし死角にもなりやすいため、電波の受信状況によっては設置できないケースもあります。
破風(はふ)
破風とは屋根の妻側の端に取り付けられている板を指します。破風板(はふいた)とも言います。
この破風は、屋根が飛ばされるのを防ぐために取り付けられます。破風という漢字の通り、吹いてきた風を破る役割なのです。
屋根にアンテナを設置する場合、アンテナを固定する際に使うステーアンカーという器具を破風に取り付けます。また、八木式アンテナやBS/CSや4K8Kなどのパラボラ型アンテナをこの破風に直接取り付けることもあります。
アンテナ工事の際に割とよく出てくるのがこの破風ですので、覚えておきましょう。
鼻隠し(はなかくし)
鼻隠しとは、平側にある軒先の先端にある板を指します。軒先には雨樋がついていることが多いのですが、その雨樋がつけられている部分と覚えておくといいでしょう。
この鼻隠しは、雨樋を取り付けるためのほか、雨水の侵入を防ぐためや屋根の耐風性を上げるために取り付けられています。建築用語で「軒先」を「鼻先」とも言うことから、「鼻隠し」という用語がつけられたという説があります。
アンテナを設置する際は、破風と同じように、ステーアンカーという器具を取り付けることがあります。アンテナを固定するのに非常に重要な場所のひとつです。
ここまで様々な屋根の専門用語とともに、いくつかアンテナの種類についてご紹介いたしました。アンテナの設置・工事する際はアンテナの種類も設置価格に影響してきますので、事前にご確認しておくことをおすすめいたします。
さくらアンテナの「アンテナ設置・工事の料金案内ページ」では、アンテナの種類に応じて価格を掲載しております。ぜひご覧ください。
アンテナには直接関わらないが、知っていて損はない屋根にまつわる用語
これまで紹介してきた他にアンテナ工事には直接関係ないですが、工事業者との会話で出てくるかも知れない言葉がいくつかあります。この項目では、それらを紹介しましょう。
ケラバ
ケラバはカタカナで表記されることが多いですが、漢字では「螻蛄羽(螻羽)」と書きます。昆虫のオケラの羽根に似ているということからつけられています。
屋根の妻側で、外壁からはみ出ている部分を指します。破風と混同する人も多いですが、ケラバの側面が破風ということになります。また破風が部材の名称なのに対し、ケラバは場所を指す言葉です。
軒と同様に、外壁を雨や紫外線から守る役割をしています。
矢切り
矢切りとは屋切りとも言い、妻側にある屋根と外壁の際目のあたりを指します。この矢切りは雨が当たりにくいことから劣化しづらい部分とされ、そのため換気口がつけられている住宅が数多くあります。
アンテナケーブルを屋内に引き入れる方法として、換気口から通すこともありますが、この矢切りの部分に設けられた換気口を使う場合もあります。
アンテナ工事に矢切りという言葉はあまり使われないかも知れませんが、お住まいの住居の矢切りに換気口があるかどうか、アンテナ工事の前に確認しておくといいかも知れませんね。
庇(ひさし)
庇は割とよく使われる言葉ですが、この漢字を見て即答できる方はあまり多くないのではないでしょうか。
庇とは、外壁に取り付けられた屋根状の突起物のことです。主に玄関の上部などに取り付けられています。雨よけの役割がありますので、窓の丈夫についている住宅もあります。
この庇を雨よけにして、デザインアンテナを設置するケースがあります。また、電波状況さえ良ければ、庇そのものにパラボラ型のアンテナを設置するケースもあります。
まとめ
屋根にもいろいろな部分があり、アンテナを取り付ける際に何かと関わっていることが分かっていただけたでしょうか。
今回紹介した程度の用語を覚えておけば、アンテナ工事業者が専門用語を使ったとしても話している内容がすぐに分かるでしょう。
もし、アンテナ設置・工事業者に依頼前に本記事をご覧いただいておりましたら、複数業者にお見積り依頼をおすすめいたします。さくらアンテナでは、数多くのアンテナ設置・工事の事例がございます。アンテナ設置・工事の料金も比較的リーズナブルでアンテナ修理であれば8,000円(税抜)から対応しております。
365日年中無休24時間受付しておりますので、ぜひお問い合わせください。
アンテナ設置・工事のお問い合わせはこちら
関連記事
アンテナ工事に必要になるブースターって何のこと?絶対つけないといけないの?
アンテナ工事に助成金がもらえる?その具体的条件とは何か?
アンテナ設置工事対応エリア
- 東京都
- 千葉県
- 神奈川県
- 埼玉県
- 大阪府
- 京都府
- 兵庫県
- 奈良県
- 滋賀県
- 和歌山県
- 三重県
- 愛知県
- 徳島県
- 香川県
- 愛媛県
- 高知県