アンテナの交換目安はどれぐらい?有名メーカーアンテナの対策も紹介
2021.06.30
アンテナメーカー
地上デジタル放送が開始したのは全国的には2011年ですが、その時期に交換した場合、テレビアンテナは10年が経過しています。
そこで気になるのがアンテナの交換時期です。「うちのアンテナはまだ大丈夫?」と心配になっている人もいるでしょう。
そんな方のために今回のコラムでは、アンテナの交換時期について解説していきます。
地上デジタル放送用の八木式アンテナはそろそろ交換時期?
地上デジタル放送は2006年の12月から全国都道府県庁所在地での放送が始まりました。その後、エリアを拡大し、2011年7月24日までにアナログテレビ放送は終了しています。
しかし東京、大阪、名古屋を中心とする首都圏や近畿圏、中京圏では、それよりも先行して2003年に地上デジタル放送が始まっています。つまり、地デジ放送開始に合わせて早くにアンテナを交換したご家庭はまもなく20年となります。
しかし実はそれよりも長くアンテナを使用しているご家庭もあります。それはアナログテレビは、UHFアンテナとVHFアンテナの2つ必要な地域があったからです。地上デジタル放送ではUHFアンテナのみを使用しますが、両方のアンテナを使用していた場合は交換せずにそのまま使用しているケースも少なくありません。つまり20年以上、もしくは30年以上も同じアンテナを使用しているご家庭もあるのです。
もししばらくアンテナを交換した記憶がないというご家庭であれば、すでに交換時期を過ぎている可能性もあります。そこで、アンテナの交換目安について説明していきます。
地上デジタル放送のアンテナの交換目安は地域で違う?
日本には有名なアンテナメーカーがありますが、どのメーカーも寿命には言及していません。それはアンテナの設置地域、設置場所などで寿命が大きく異なるからです。それぞれにどういう状況で寿命の長さが変わってくるのか、見てみましょう。
地域によるアンテナの寿命の違い
八木式アンテナの寿命に大きな影響を与えるのが地域による違いです。八木式アンテナは基本的に屋根の上に設置しますので、その分天候の影響をダイレクトに受けます。そのため過酷な条件の天候になるとアンテナの劣化が進み、寿命が短くなってしまいます。
例えば、海に近い地域は塩分を含んだ海風を常に浴びているため、鉄でできているアンテナは腐食しやすく、劣化が進みやすくなります。海に近い地域は自動車の寿命も短いと言われますが、それと同じ理由です。
また台風の多い地域では強風の影響で固定金具が緩んだり、雨の多い地域では腐食が進むなどで劣化が進みやすくなります。さらに大雪の降る地域では毎年冬になるとアンテナの上にたくさんの雪が積もりますので、この雪の重さで素子や固定金具に不具合が起きることもあるのです。
また交通量の多い地域でもアンテナの劣化が早くなります。排気ガスには有害物質が含まれているので、その影響を大きく受けるのです。
設置場所によるアンテナの寿命の違い
八木式アンテナは屋根の上に設置することが一般的ですが、天候の影響を受けないように屋根裏に設置しているご家庭もあります。このケースでは雨や風にさらされることはありませんし、雪が積もることもありません。そのため天候を要因とする劣化の影響はほとんど受けませんので、寿命は長くなると予想できます。
近年は電波を受信する素子がボックスの中に入った平面アンテナが人気ですが、その要因のひとつは天候の影響を受けないからです。そこで八木式アンテナでも雨に当たらないように、軒先に取り付ける軒先用アンテナも市販されています。
アンテナの交換する目安は?交換のサインは見てわかる?
アンテナの寿命は一般的には10年~20年と言われていますが、これまでご紹介したようにさまざまな要因で寿命は変わります。早ければ5年で交換が必要になる場合もあれば、30年が経過していてもまだまだ使えるケースもあります。
経過年数に関わらず、下記の状態は交換のサインなので、覚えておきましょう。
・アンテナの方向がずれていないのにテレビの映りが悪い
・腐食が進んでいる
・素子の外側の素材が剥がれて露出している
これらのケースでは放置しないで適当な時期に交換するようにしましょう。
アンテナの交換時期を遅らせる方法
アンテナの寿命は適切にメンテナンスをすることで延ばすことができます。まずは劣化の一番の原因となるサビを防止するため、サビ止めを塗布することです。
また鳥のフンなど何らかの汚れが付着した場合も、素子の劣化が進みます。適切な時期にメンテナンスと清掃を行いましょう。アンテナ本体だけではなく、屋根馬や支柱、ステーアンカーなどの固定金具もメンテナンスをすることが重要です。
メーカーによってはアンテナの耐久性を高めた製品を販売しています。その一部をご紹介します。
マスプロ電工(商品名U-CGなど)…高防錆処理を施した金具を採用しているほか、ビスもステンレス製を採用しているため耐食性に優れています。
日本アンテナ(商品名BLKU20Lなど)…素子とアームがアルミ製で、素子支持物はステンレスでできています。また給電部は防水キャップがついており、雨水の侵入を防いでいます。
DXアンテナ(商品名UHF14素子アンテナなど)…ステンレス製の素子を採用しています。また防水キャップもついています。
国内アンテナ3大メーカーでは、アンテナにステンレス製を採用している製品がありますが、使用している部分が微妙に違います。細かなところもチェックして選ぶようにしましょう。
まとめ
八木式アンテナの交換目安は10年から20年と幅広く、さらに地域の事情などを加味するとアンテナの寿命はより幅広く考えなければなりません。年数にとらわれることなく、適切にメンテナンスや点検を行い、テレビ映りの変化にも注意しましょう。
アンテナの不具合が気になる、また交換したほうがいいか気になるという方は、ぜひさくらアンテナにお問い合わせください。
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