【放置は危険!】不要なテレビアンテナの撤去方法と注意点を解説
2023.08.04
アンテナ工事
『テレビアンテナ使ってないけど、ほっておいて大丈夫かな?』
「引っ越しを検討中」「ケーブルテレビへの切り替えを考えている」「BSやCS放送を利用しないことに決めた」などの理由から、不要になったテレビアンテナの撤去が求められることがあります。
一部の方々は、屋上に設置されたアンテナが特に目につかないため、そのまま放置してしまうことがありますが、実はこのような放置は安全上のリスクをはらんでいます。
今回の記事では、アンテナを放置しているとどんなデメリットがあるのか、また、不要なアンテナはどのように撤去するのかを詳しくご説明いたします。
アンテナの撤去に際しての注意点を押さえておきましょう。
【放置されたテレビアンテナの危険性と対策方法】
屋根上にそのまま放置されたテレビアンテナは、さまざまな危険な状況を引き起こす可能性があります。
具体的には、「劣化」「破損」「落下」といった問題が考えられます。以下で一般的な例を解説します。
①:屋根や外壁の劣化を招く
テレビアンテナを放置すると、まず最初に屋根や外壁の劣化が進行する恐れがあります。
これは、アンテナが雨風に晒されることにより生じるサビに起因します。
使用されていないアンテナは適切なメンテナンスが行われないため、腐食が進みサビが発生する可能性が高いのです。
アンテナ本体だけでなく、屋根馬や支柱、ステーアンカーなどの金具も錆びるリスクがあります。
さらに、このサビが雨などによって屋根や外壁に広がることがあります。
サビが付着した箇所は次第に腐食し、結果として雨漏りの原因になってしまうことがあるのです。
また、雨水が建物内部に侵入すると、内部の損害が広がる可能性があります。
・『屋根馬』『ステーアンカー』について詳しくはこちら
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②:強度が低下し屋根への損傷を引き起こす
サビが進行すると、アンテナ自体の強度が低下し、素子が折れたりアンテナ本体が倒れたりする危険性があります。
これにより、屋根などに損傷を与え、雨漏りが引き起こされる可能性があるのです。
・『素子』について詳しくはこちら
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③:アンテナの落下による重大な事故
アンテナが倒れたままであれば、被害は建物内部にとどまる可能性があります。しかし、アンテナが落下すると重大な事故が発生するリスクがあります。
アンテナは約3メートルの高さあり、重さも約5キロあります。このようなアンテナが地面に落下し、近くの歩行者に直撃すれば、重傷を負う可能性が考えられます。
さらに、通りがかる車両に衝突し、車両の損傷だけでなくさらなる事故を引き起こす可能性もあります。
このように不要なアンテナを放置することは、重大な事故を招く可能性を孕んでいることを認識しておくことが重要です。
これらの危険性を避けるためには、不要なテレビアンテナの適切な撤去が必要になります。
アンテナの撤去には専門知識と適切な手順が必要ですので、アンテナ工事専門業者に依頼することをおすすめします!
【不要なアンテナの取り外し手順と注意事項】
こちらでは、アンテナの取り外し手順とその際の重要なポイントについて解説させていただきます。
ベランダに取り付けられているアンテナなどは、比較的容易に取り外せるものもありますが、こちらでは、屋根上に設置されたより難しいアンテナの取り外しの方法を解説していきます。
一般的な手順は以下のようになっています。
①:支持線の切断
テレビアンテナは風による影響を受けないよう、複数のワイヤーで支えられていますので、まず最初にこれらのワイヤーを丁寧に切断します。
ワイヤーはバランスを保つ役割も果たしているため、注意深く切断しましょう。
②:アンテナ本体の取り外し
アンテナ本体を取り外した後の処理も重要です。
特に角度のついた屋根の場合、アンテナをただ置いておくと転落の危険性があります。事前にどう処理するかをしっかり計画しておきましょう。
③:支柱と固定金具の取り外し
アンテナ本体を取り外したら、次に屋根馬や支柱、さらに固定金具を順番に取り外していきます。
細かな金具も多いため、注意深く作業を進め、誤って落下させないようにしましょう。
また、金具を取り外した箇所が錆びていたり穴が開いていないかも確認してください。修復が必要な場合は、すぐに行うか後日スケジュールに組み込むようにしましょう。
④:固定金具の撤去と工具の安全下ろし
不要な固定金具を屋根上から取り外し、使用した工具も安全に下ろします。
ハシゴを何度も上り下りするのは煩わしいかもしれませんが、一度に複数の道具を持っていくと危険が増します。
必ず、安全を最優先に行動しましょう!
【安全に取り外す方法・特に気を付ける点】
前の項目で、アンテナの取り外し手順と注意点を紹介させていただきました。
しかし、アンテナの取り外し作業を行う際には、絶縁手袋やゴム底靴の使用など、安全に留意することも非常に重要です。
①:落下の危険に対する注意
八木式アンテナなどは、通常屋根上に設置されています。このため、作業の多くは屋根上で行う必要があります。
屋根は傾斜していることが多く、バランスを保つのが難しい場合もありますので、注意が必要です。
また、アンテナがメンテナンスされていない場合、カビやコケが付着していたり汚れている可能性があります。
さらに塗装の剥がれ、ひび割れ、屋根材の劣化も足元が不安定になってしまう要因です。
プロのアンテナ工事業者はゴム底の靴を履くことなどでこれを防ぐ一方、未然に事故を防ぐ努力も多く行っています。それでも屋根上の作業は慣れない場合は特に注意が必要です。
作業者だけでなく、取り外した金具やアンテナ本体の転落にも留意してください。
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②:電気の流れに注意
アンテナやケーブルには電気が流れていることに留意してください。
電波は実質的に電気の流れです。ケーブルの切断部などに触れてしまうと、ビリビリと感電する可能性があります。
感電は強いものではありませんが、驚いてバランスを崩し、転落する可能性もあります。
アンテナ工事を行う際には、絶縁手袋を使用することを強くおすすめします。
③:適切な処分が重要
不要なテレビアンテナを取り外したら、その処分も忘れずに行いましょう。
アンテナは通常ステンレスや鉄でできており、大型のアンテナを通常のゴミに捨てることはできません。
自治体によっては粗大ごみとして受け付けている場合もありますが、地域によっては異なることがありますので、処分方法を確認しておくことが重要です。
アンテナ本体だけでなく、屋根馬や支柱などの処分も忘れずに行いましょう。
専門業者に処分を依頼する場合、料金が異なることがあります。一例として、大阪市ではアンテナの粗大ごみ処分において約200円の料金がかかります。
不法投棄は犯罪です。自治体のガイドラインに従って必ず適切に処理しましょう。
まとめ
今回は、不要なアンテナの撤去方法や注意点について解説させていただきました。
撤去作業は個人でも行えますが、やはり高所での作業など、危険な場合が多くなります。
その為、簡単な場合を除いて、無理をせずに専門業者に依頼されることをおすすめいたします。
さくらアンテナでは【無料お見積り・現場調査】を行い、アンテナ撤去などのお困りごとにも最短即日対応させていただきます。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください!
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