テレビの電波障害が起こるのはなぜ?発生する原因と対処法を解説
2021.07.09
アンテナのトラブル
2011年に地上デジタル放送が始まってから電波障害は起きにくくなったと言われますが、それでも地域によってはまだ電波障害が起きているようです。
そこで今回のコラムでは、テレビで電波障害が発生する原因とその対処法を解説いたします。
テレビでの電波障害の種類は2つもある?
テレビの電波障害というと、ザラザラとしたノイズが流れる砂嵐を思い出す人も多いのではないでしょうか。地上アナログ放送のときには、「ゴースト」や「ビート」、「スノーノイズ(砂嵐)」といったノイズ現象がよく起きていましたが、地上デジタル放送になってからは砂嵐を含めてこれらのノイズ現象は起きなくなっています。
代わりに、次のブロックノイズとブラックアウトという形で電波障害が現れます。それぞれの特徴は次の通りです。
・ブロックノイズ…映像の一部がモザイクのようなブロックに変換される電波障害です。
・ブラックアウト…画面全体が真っ黒になってしまい、何も映っていない状態です。
どちらの原因も、電波障害、ケーブルの接触不良、機器の劣化や故障が考えられます。これらの原因について、次の項目で見てみましょう。
電波障害は部屋の中のものが原因で発生することもある!
地上デジタル放送は、近くの電波塔から送信された電波を、テレビアンテナで受信することで視聴できるようになります。そのため電波を受信してテレビで映すまでの間に、なんらかの問題があると電波障害が起きてしまいます。
その原因として考えられるのが、主に下記の3つです。
①建物や山、樹木などの障害物がある
②近くで強い電波が発信されている
③大雨や大雪などの悪天候
突然テレビが見られなくなったという、一時的な電波障害の原因として考えられるのは主に②と③です。
例えば、近所でアマチュア無線などを使用しているケースで電波障害は発生します。ただし一時的ではなく、日常的に電波障害が発生している場合は個人宅ではなく、近くに自衛隊の基地などがある場所も考えられます。飛行機やヘリコプターなどとの通信に使われる電波の影響も受けるためです。
また電波障害の原因が家庭内にある場合もあります。それは電子レンジや掃除機などから発生する電波です。
この場合は使用をやめると電波障害は解消されます。気にならないようであればそのままでも構いませんが、気になるようであれば詳しく調べる方がいいでしょう。
③については、電波は雨や雪に吸収されたり、反射しやすいという性質があるため、大雪や大雨が降っているときに電波障害が起きることがあります。ただしこの場合は天候が回復すると、通常は電波障害も解消されます。
一方、日常的に電波障害が起きるケースでは、建物や山などが障害となっていると考えられます。ご自宅と電波塔の間に、最近高い建物が建った、あるいは現在建築中の建物がないか探してみましょう。
電波障害が起きたら身近なところから確認を
前項でも紹介したように一時的な電波障害であれば、その要因がなくなれば自然に解消されます。しかし長い期間続くようであれば、まずはそれが電波障害かどうかを確認しましょう。
流れを追うと下記のようになります。
①アンテナレベルを確認する
テレビに電波が届いているか、テレビにあるアンテナレベルの確認機能で確認します。テレビのリモコンで、「設定」か「ホーム」から「アンテナレベル」などを選択して確認します。
②ケーブルを確認する
アンテナレベルを確認したら、次はケーブルを確認しましょう。何かの拍子でケーブルの接続が外れたり、緩んでしまうことがあり、そのためテレビが見られなくなっていることもあります。
また接触不良も考えられますので、テレビに近いところにあるケーブルから接続を確認していきます。しっかり接続されているように見えても実は緩んでいることもあるため、一度抜いて確実に接続するようにしましょう。
③B-CASカードを確認する
テレビやブルーレイプレイヤーには赤いB-CASカードが挿入されています。これはアンテナで受信した電波をテレビで見られるようにするためのカードで、1台の電波受信機に必ず1枚必要です。
ただし、なんらかの原因で読み込めなくなっている可能性があります。そのため一度抜いて、改めて挿し込むようにしましょう。このときにカードに汚れがついていることがありますので、一度カードを拭いてからにしましょう。
④近隣も映らないか確認する
③までやってみてそれでも映らない場合は、近隣でも電波障害が起きているのか確認しましょう。
同じ地域の住宅では同じ電波塔から電波を受信しています。そのため、近所の家でも同様に電波障害が起きているようであれば、建物などの影響がある可能性があります。
この場合は、町内会やマンション管理組合、マンションの管理会社などと相談の上、電波障害の原因を特定し、対処法を検討しましょう。
⑤機器の故障を確認する
近隣の住宅で電波障害が起きていなければ、ご自身の住宅だけで電波障害が起きていることになります。この場合は機器の故障なども考えられますので、アンテナやテレビ、ブルーレイ、ブースターといった機器を確認しましょう。
ただし、ご自身でわからないときは、お近くのアンテナ工事専門会社にご相談ください。もちろん当社でも、電波障害に関するあらゆるご相談をお受けしております。
まとめ
電波障害はさまざまな原因で発生します。時間が経てば解消することが多いですが、ずっと続くようであれば問題です。電波やテレビアンテナの専門家に相談して原因を探し出し、電波障害を解消しましょう。
当社では電波障害における原因究明はもちろん、アンテナをはじめ機器の修理や交換にも迅速に対応しています。
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