平面アンテナの設置が適しているのはどんな場合?メリットやデメリットも解説!
2021.05.21
アンテナ工事
地上デジタル放送を視聴するには八木式アンテナが一般的ですが、近年人気上昇中なのが平面アンテナです。
別名デザインアンテナとも言われ、外壁にマッチするなどの理由で設置する家庭が増えています。
しかし平面アンテナが設置できないケースもあるため、
「我が家には取り付けられるの?」「うちには適していない?」
と疑問を持つ方も多いようです。
そこで今回の記事では、平面アンテナの取り付けが適しているのはどのような場合なのか、ご紹介していきます。
平面アンテナの呼び方はメーカーによって違うが、構造は同じ
昔はテレビアンテナは、魚の骨のような形をした八木式アンテナが主流でした。
もちろん今でもほとんどの住宅の屋根の上に、この八木式アンテナが並んでいます。
ですが、稀に八木式アンテナが立ってない住宅もあります。
この場合、考えられるのが室内にアンテナを設置しているか、外壁に平面アンテナを設置しているか、ということになります。
この平面アンテナとはそもそもどういうものなのでしょうか。
実はメーカーごとにそれぞれの呼び方があり、正しい名称はありません。
平面アンテナの他に、デザインアンテナ、箱型アンテナ、薄型アンテナ、ボックスアンテナなどの呼び方があります。
ただし構造はどれも同じで、箱の中にアンテナを入れ、外壁や屋根の上などに設置するものです。
住宅の外観がスッキリできるので、新築物件などに導入されるケースが増えているのです。
平面アンテナにも幾つか種類がある
平面アンテナの基本的な構造は一緒ですが、その中でも幾つかのタイプがあります。
ここではその種類の違いを解説していきます。
『20素子』『26素子』の違い
平面アンテナは基本的にサイズの大きいものほど性能が良いものとされています。
アンテナの性能を表す単位の一つに『素子』というものがありますが、この数値が大きいほど電波を受信する性能が高くなります。
一般的な平面アンテナが20素子、その一回り大きいサイズのアンテナが26素子になっています。
この為、大きいサイズのアンテナの方が電波受信の性能が高いと言えます。
お住まいに届いているテレビの電波の強さによって種類を選ぶ必要があります。
電波の強さなどがよくわからない時はアンテナ工事専門業者に相談してみましょう。
ブースター内蔵タイプ
ブースターは、テレビの電波が弱い場合などにその電波を増幅してくれる機械です。
ブースター内蔵タイプは、平面アンテナの中に最初からこのブースターが取り付けられているタイプになります。
通常のタイプよりも金額は高くなります。
平面アンテナ設置にメリットがある場所や地域
平面アンテナはその構造から、海に近かったり、雪の多い地域に向いていると言われます。
それぞれの地域でどのようなメリットがあるのか、その理由を解説していきます。
海に近い地域
八木式アンテナで電波を受信する素子は鉄やステンレスなどの鉄製のものが一般的です。
鉄でできているものはサビつきやすく、その原因となるのが海風に含まれる塩分です。
海に近い沿岸の地域では車の寿命が短いなど、塩害と言われる現象が多くあります。
アンテナのサビもそのうちのひとつです。
つまり海に近い地域では八木式アンテナの寿命が短くなってしまうのです。
それに対して平面アンテナは電波を受信する素子が箱の中にしまわれているので、塩による被害を受けにくいという特徴があります。
そのため平面アンテナは、海の近くにある住宅に向いていると言えます。
強風や積雪など天候の被害を受けやすい地域
近年、八木式アンテナの耐久性はより高まっていますが、それでも強風や大雨、積雪などによってアンテナが破損したり、落下するケースもあります。
そうした天候の被害が多い地域にもこの平面アンテナは向いています。
箱型ですので強風に煽られることは稀ですし、外壁や軒下などに取り付けることができるため、雨や雪による被害も受けにくいのです。
平面アンテナを取り付けるのがおすすめのケース
住宅に対する思い入れは家主によってさまざまですが、この項目ではそうした思い入れに対して平面アンテナの設置が向いているケースをご紹介していきます。
ソーラーパネルを設置したい
クリーンエネルギーなので環境にも優しい上、売電などでコスト的にもメリットの多い太陽光発電ですが、アンテナがあることで断念している方も少なくないようです。
ソーラーパネルも八木式アンテナも屋根の上に設置するのが一般的ですので、スペースの確保が難しいからです。
しかし平面アンテナは外壁やベランダ、軒下などに設置することができます。
しかも八木式アンテナに比べて場所はとりません。
そのため「ソーラーパネルを取り付けたい」といった要望がある場合には平面アンテナが向いているのです。
外観を損ねたくない
平面アンテナの導入を検討する理由として一番多いのが、「オシャレだから」ということではないでしょうか。
凝ったデザインの住宅にしたいのに、屋根の上に八木式アンテナを設置すると外観を損ねてしまう、と思う方もいるようです。
平面アンテナの特徴として、素子が表に出ていないのでスッキリした印象を与えることができます。
またカラーバリエーションが数種類あるのも人気の理由です。
白やベージュ、ブラウン、ブラックなどのカラーがあり、外壁とのコーディネイトも可能だからです。
この為、外観にこだわりがある方にも平面アンテナが向いているのです。
平面アンテナのデメリット
平面アンテナの性能的なデメリットは、やはり電波受信性能が低いことです。
各メーカーでは平面アンテナに力を入れていて、いろいろなタイプのものが市販されるようになっています。
特に喜ばしいのは、大きな弱点だった受信性能の低さが解消されつつあることです。
ただし、どれだけアンテナの性能が高くなっても、高い位置に設置した方が受信しやすいのが電波の性質です。
その為、一般的な屋根上に設置するタイプのテレビアンテナに比べると受信性能は低くなります。
平面アンテナの設置を希望される場合は、お住まいに届いているテレビの電波強度を確認して、設置に適しているかどうかを調べる必要があります。
アンテナ工事専門業者に相談してみましょう。
さくらアンテナでは
さくらアンテナでは、電波の強さなどを工事前に無料で現地調査・見積もりを行っております。
外壁に設置してもちゃんとテレビが視聴できるのか分からず困っているという方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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