『F型端子に変えるべき?』テレビのアンテナ端子が古い場合のケーブルの付け方!
2023.01.30
アンテナ工事
「築年数の古い家に引っ越してきたら、テレビアンテナの端子が見たこともない形だった!」
こういったことでお困りではないでしょうか?
本記事では、テレビのアンテナ端子が古い場合のケーブルの付け方と、現在主流になっているF型端子に変更する方法を解説します。
古い端子を交換した場合のメリットやデメリットなどを確認し、新しいF型端子が必要かどうか判断してみてください。
テレビのアンテナ端子が古い場合のケーブルの付け方
古い住宅のテレビアンテナ端子に使われていたのは「直付端子」と「フィーダー端子」の2種類です。
現在市販されている主流の同軸ケーブルでは、これらの古い端子とは接続できません。
古い端子へのアンテナケーブルの付け方を解説します。
・アンテナケーブルについて詳しくはこちら
テレビ用同軸ケーブル(アンテナケーブル)の種類や仕組みの違いを解説
直付端子
1つの穴の下に、2つのネジがついているものが直付端子です。
直付端子に接続するには、端が加工されていない直付端子用のケーブルが必要です。しかし市販で手に入れることは難しく、またネットなどで売られている業務用では20m〜と、極端に長いものしか見当たりません。
そのため、F型用の同軸ケーブルのコネクタを切り落として加工する方法をおすすめします。未加工のケーブルを持っている場合は、切り落とす必要はありません。
まず、4層構造になっている同軸ケーブルのコネクタを切り落としたら、外側から加工していきます。
- 一番外側のポリ塩化ビニルの端をカッターで切れ目を入れて取る
- 外側から2層目の網を折り返す
- 外側から3層目の発泡ポリエチレンを切り取って芯線をむき出しにする
- 直付端子のネジを緩めてケーブルを穴に差し、ネジに巻き付ける
- ネジを締めて固定する
フィーダー端子
ネジが2つ並んでいて穴がない端子がフィーダー端子です。
F型端子用ケーブルと接続するために、整合器という先端がY字になっているパーツが別途必要です。
端子への接続は、次の3つのステップで行います。
- F型端子用ケーブルとフィーダー端子を接続する
- フィーダー端子のネジを回して整合器のY字部分を差し込む
- ネジを回して整合器を固定する
古い端子はF型端子に付け変えるべき?
古いテレビアンテナ端子は、現在主流のF型端子への交換を、強くおすすめします。
3つの理由を紹介します。
ケーブルの取り替えが簡単にできる
F型端子に使用するF型ケーブルは、ケーブルを固定するときに使用するコネクタ(接続パーツ)がケーブルと一体化したものです。
ケーブルの先が加工されていて、差すだけで誰でも簡単に取り付けられます。
取り付けが簡単な分、外れやすかったり接触不良になったりすることもありますが、新しいケーブルを購入して差すだけなので、すぐに対処できます。
電波が安定する
古い端子は接続が難しいだけでなく電波障害が多いというデメリットがあります。
テレビの映像をきれいに映すためには、電波塔から送られてくる電波の損失をなるべく少なくすることが重要です。そのために必要なのがインピーダンス整合です。
インピーダンスとは、電気抵抗の量のことで、インピーダンス整合とは、信号を送り出す側のインピーダンスの値と、信号を受け取る側のインピーダンスの値を合わせることです。
F型端子にすれば、電波の入力側と出力側の抵抗のミスマッチが起こりにくくなり、受信電波が安定します。
また、F型端子は密閉されているので電波が漏れにくい点もメリットです。
これらの理由から、電波障害が起きにくく安定するため、テレビが途切れる、ブロックノイズなどの電波トラブルが起こりにくくなります。
BS/CS放送が受信できる
直付端子やフィーダー端子では、BS/CS放送が上手く受信できません。
古い端子では電波が漏れやすいため、BS/CS放送を快適に観るのは難しいでしょう。
どうしても観たい場合は、BS/CSアンテナから直接ケーブルを引き込むなど、壁に穴を開ける作業が必要です。
この方法では部屋の見栄えも悪くなるため、BS/CS放送を受信したい人は、地デジも衛生放送もすっきりとまとまるF型端子に交換することをおすすめします。
F型端子への交換方法
古い端子からF型端子への交換は、自分で交換するか業者に依頼するかのどちらかになります。
自分で交換する
自分で交換する場合は、プレート付きのF型端子を用意しましょう。家電量販店やネット通販などで2,000円程度で売っています。
交換する方法は次のとおりです。
- 古いテレビ端子のプレートを外し、アンテナケーブルを取り除く
- 直列ユニットにアンテナケーブルを接続する
- 直列ユニットを付けたプレート内枠を壁に取り付ける
- プレート外枠を壁に取り付ける
- プレート外枠のカバーをはめる
お住まいの家が賃貸の場合は、アンテナ端子の交換をする前に管理会社へ相談しておきましょう。事前に許可を得ておかないと、トラブルに発展する可能性もあります。
F型端子へ自分で交換できないタイプの場合は業者へ依頼する
自分でF型端子に交換すれば安く済みますが、次のような場合には自分で交換できません。
電気のコンセントとテレビ端子がセットになっている端子の場合は、壁の中の作業になるため、交換するには第二種電気工事士の資格が必要です。
また、賃貸住宅の場合は使用している直列ユニットの種類によっては、自分の部屋だけでなく他の部屋のテレビが映らなくなる可能性もあります。
これらの条件であれば、後にトラブルになるケースも多いため、自分での交換は避けたほうがよいでしょう。
業者に依頼する相場は、1~3万円程度です。また賃貸住宅にお住まいの方は、業者に依頼する前に工事内容を説明し、管理者の許可を取っておきましょう。
まとめ
今回は、築年数の古い住宅にある直付端子やフィーダー端子からF型端子に交換する方法と、その必要性について解説しました。
地デジだけであれば、古い端子のままでテレビを視聴できますが、現在放送されている高画質な映像を充分に味わうことができません。
古いテレビアンテナ端子は、新しいF型端子への交換を強くおすすめします。
さくらアンテナでもF型端子への交換や、増設を行なっております。お気軽にこちらからご相談ください。
アンテナ設置工事対応エリア
- 東京都
- 千葉県
- 神奈川県
- 埼玉県
- 大阪府
- 京都府
- 兵庫県
- 奈良県
- 滋賀県
- 和歌山県
- 三重県
- 愛知県
- 徳島県
- 香川県
- 愛媛県
- 高知県