【タイプ別に解説】テレビアンテナの寿命に注意!
2023.04.19
アンテナのトラブル
『アンテナを設置して何年も経ってるけど大丈夫かな?』
ほとんどの人は、テレビアンテナの寿命について日常的に意識していません。
通常、アンテナの寿命が気になるのは、テレビの映りが悪くなった時です。
突然テレビの映りが悪くなると、視聴できない状況が続くため、事前にメンテナンスをしておくことが重要だと後悔する人も多いでしょう。
そこで、八木式アンテナ、パラボラアンテナ、デザインアンテナなど一般的に使用されるテレビアンテナの寿命について、アンテナ工事のプロが解説します。
テレビアンテナの寿命に関する知識を身につけ、トラブルに備えましょう。
一般的なアンテナの寿命
一般的に、テレビアンテナの寿命は10~15年程度と言われています。
ただし、5年程度で故障するものもあれば、30年以上使えるものもあるので、あくまで目安です。
アンテナは寿命が近づくと、受信品質が低下したり、全く機能しなくなったりすることがあります。
また、錆びたり腐食している部分があると、雪や強風の重みで曲がったり折れたりして、周囲に被害を与えたり、落下して歩行者に怪我をさせたりする可能性があります。
アンテナは地上から見ると大きくないように見えますが、重さは10キログラム、長さは3メートルにもなります。
そのため、アンテナの状態を常に気にする必要はありませんが、設置から10年前後経過している場合は、消耗がないか点検することをお勧めします。そうすることで、アンテナの機能が正常に保たれ、事故や破損の可能性を回避することができます。
設置場所や環境で寿命が変化する
アンテナの寿命は設置場所や周辺の環境によって変化します。
海風の強い地域や積雪が多い地域、暴風雨の多い地域などは、アンテナの寿命を短くする原因となります。
また、アンテナの設置場所も寿命に大きな影響を与えます。例えば、軒下や屋根裏に設置することで、雨や風などの天候の影響を受けにくくなり、寿命を延ばすことができます。
さらに、デザインアンテナは八木式アンテナよりも劣化が長くなることが期待できるため、取り替える人も増えています。
アンテナの寿命には個体差がありますが、設置から10年以上経過している場合は、定期的に点検して状態を確認することをおすすめします。
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アンテナタイプ別の注意点
テレビの映りが悪くなることでアンテナの異変に気づくことが最も一般的ですが、アンテナの状態を確認する前に、いくつかのポイントを確認することができます。
アンテナの種類によって、確認すべきポイントが異なるため、主要な3つのタイプに分けて紹介いたします。
①八木式アンテナ
八木式アンテナは構造が比較的簡単ですが、その安定性を保つために多数の部品が必要となります。
そのため、アンテナ本体以外の部品にも寿命があり、特に屋根の上に設置されているため、天候の影響を受けやすく劣化しやすい傾向があります。
サビや傾き、たるみなどの劣化箇所を見逃さずに、以下のチェック項目を確認してください。
- 素子(エレメント)が破損している屋根馬やマストが傾いている
- 支線がゆるんでいたり、切れている
- ステーアンカーが外れている
- アンテナ本体がサビている
- 塗装が剥がれている
素子とは、電波を受信する棒状の部品で、八木式アンテナの骨のような形状の部分にあたります。
この部品は強風や積雪の重みにより破損することがあります。
また、アンテナを固定するための土台として屋根馬が使われます。
屋根馬があることで、斜めの屋根でもアンテナを垂直に固定することができます。
この他、アンテナを固定するために使用されるマストや支線、ステーアンカーなどの金具にも劣化が生じる場合があります。
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②パラボラ型アンテナ(BS/CS用)
パラボラ型アンテナは、BS/CS放送や4K8K放送を受信するために必要不可欠です。
この丸いお椀のような形状は、マンションのベランダなどに取り付けられることが多く、軒下にも設置可能です。
天候の影響を受けにくいため、八木式アンテナよりも長持ちするとされています。
ただし、表面の塗装が剥がれたり、支柱がゆるくなったり、取り付け金具がサビついたりすると、アンテナの寿命が近づいている可能性があります。
パラボラ型アンテナは、主反射鏡で平行にやってくる電波を受け止め、副反射鏡に集めます。太陽の熱に電波が邪魔されないよう、主反射鏡は白く塗装されていますが、長期間使用すると剥がれることもあります。
この場合、受信レベルが低下する可能性があるため、交換を検討する必要があります。
支柱や取り付け金具がゆるんだりサビついた場合は、部品の交換で対処できる場合があるため、アンテナ自体を交換する必要はありません。
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③デザインアンテナ(平面アンテナ)
デザインアンテナは、平面アンテナやフラットアンテナとも呼ばれ、壁面に取り付けられる箱型のアンテナです。
雨風の影響を受けにくい軒下の壁面に設置できるため、プラスチックの樹脂で覆われた金属部分が錆びたり損傷したりすることは少ないです。
しかしながら、この構造は製品の耐久性が若干低くなってしまうため、ボックス部分の破損には注意が必要です。ボックスが破損してしまうと、雨などがアンテナ内部に入り込んでしまい、錆びや劣化、アンテナの故障に繋がる恐れがあります。
しかし、デザインアンテナは壁面に設置されることが多いため、日頃から状態を確認しやすく、屋根上のアンテナよりも簡単にメンテナンスすることができます。
・平面アンテナについて詳しくはこちら
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まとめ
アンテナの寿命は、設置環境によって異なりますが、通常は10年から15年が目安とされています。
定期的な点検やメンテナンスを専門業者に依頼することで、現在問題がなくても10年ごとにアンテナの交換を検討することができます。
アンテナ工事専門業者は、長期的な使用に向けたメンテナンスや修理を提供し、交換時期の相談にも親身に対応してくれます。
適切なメンテナンスにより、アンテナの寿命を延ばし、常に高品質の受信環境を維持していきましょう。
さくらアンテナでは【無料お見積り・現場調査(電波測定)】を行い、お住まいに最適なアンテナ設置をご提案させていただきます。
ぜひ、お気軽にご相談ください!
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