【初心者のための基礎知識】日本のテレビ放送がどうなっているのか
2023.03.09
テレビの知識
テレビ放送は、さまざまな情報、娯楽、教育などを提供する、現代社会に欠かせない存在です。
世界でも有数の技術先進国である日本では、テレビ放送網が充実しており、さまざまなチャンネルが視聴者に提供されています。
今回は、日本でテレビ放送がどのように利用できるのか、また、テレビ放送がどのように進化してきたのかを紹介します。
日本のテレビ放送の歴史
日本のテレビ放送は、1930年代に電磁波で映像や音声を伝える実験が行われたのが始まりです。
1950年、政府は「放送法」を制定し、民放テレビ放送への道を切り開きました。
1953年に最初の民放テレビ局である日本テレビが放送を開始し、その後、フジテレビ、朝日テレビ、東京放送などの民放局が放送を開始しました。
日本で視聴できるテレビ放送の種類
日本で視聴できるテレビ放送は、地上波と衛星放送の2種類になります。
①地上波放送
地上波放送は、日本における一般的なテレビの放送方法です。
アンテナから電波を発信し、チューナー内蔵のテレビ、または外付けの受信機で受信する放送方法で、さまざまなチャンネルを視聴することができます。
NHK(日本放送協会)は日本の国営放送で、ニュース、スポーツ、エンターテイメントなど、さまざまな視聴者に対応したチャンネルを提供しています。
他の主要な地上波放送局には、日本テレビ(NTV)、東京放送(TBS)、フジテレビ(FUJI TV)、テレビ朝日、テレビ東京などがあります。
地上波放送は、日本で最も普及しているテレビ放送であり、大多数の世帯が地上波放送を利用してテレビ番組を視聴しています。
②衛星放送
衛星放送は、静止軌道上にある人工衛星を利用してテレビチャンネルを放送する方法です。
衛星放送は、地上波放送に比べて放送エリアが広く、チャンネル数も豊富です。
視聴には、衛星放送サービスへの加入と衛星アンテナ・受信機の購入が必要です。衛星放送は、地上波放送の電波が弱い、あるいは受信できない地方で広く利用されることがあります。
衛星放送の種類:BS放送
BS放送は、放送衛星システムを利用して地上の衛星放送用アンテナにテレビ信号を送信する衛星放送の一形態です。
地上波放送に比べ高画質・高音質で、1つのチャンネルで複数の番組を放送することができます。また、電子番組表や字幕、クローズドキャプションなどの双方向サービスも可能です。
衛星放送の種類:CS放送
CS放送は、通信衛星を利用して地上の衛星放送用アンテナにテレビ電波を送信する衛星放送の一種です。
CS放送はBS放送に比べ、マニア向けな番組や海外番組など、より多くの番組を提供することができます。
しかし、CS放送はBS放送に比べると受信料などがかかる場合があるので、普及率は若干低い。
日本の主な衛星放送事業者
日本には、スカパー!、WOWOW、J:COM TVなど、複数の衛星放送事業者があります。
これらのプロバイダーは、国内および海外の番組を含む幅広いチャンネルを提供しています。
スカパー!は日本最大の衛星放送事業者で、スポーツ、映画、音楽など200以上のチャンネルを提供しています。
WOWOWは、映画、ドラマ、ドキュメンタリーなど、高品質の番組を提供するプレミアムチャンネルです。
J:COM TVは、スポーツ、音楽、エンターテイメントなど様々なチャンネルを提供するケーブルテレビプロバイダーです。
アナログからデジタル放送への移行
デジタル放送に移行するまで、日本の地上波放送の主流はアナログ放送でした。
アナログ放送は、VHF帯とUHF帯の周波数を使ってテレビ信号を送信していました。しかし、アナログ放送は、他の用途に周波数を解放するために、日本では段階的に廃止されました。
日本では2011年にアナログ放送からデジタル放送への移行を完了し、現在ではデジタル放送が日本のテレビ放送の標準となっています。
デジタル放送は、高画質・高音質、双方向サービス、多チャンネル音声など、優れた特徴を備えています。デジタル放送を受信するには、デジタルチューナー内蔵のテレビ、または外付けのデジタルチューナーが必要です。
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日本のテレビ放送を管理する規制
日本のテレビ放送は、総務省によって規制されています。
総務省は、放送免許の発行、放送基準の設定、放送内容の監視を担当しています。
・放送免許
日本でテレビ放送局を運営するには、放送免許が必要です。
放送免許は総務省が発行し、有効期限は5年です。電波の過密を防ぐため、放送免許の数は制限されています。
・放送の基準
日本の放送基準は、放送倫理・番組向上機構(BPO)が定めています。
BPOは、放送内容を監視し、放送倫理を推進する独立した組織になっています。
BPOは、放送内容に関する視聴者からの苦情などを調査し、放送事業者に番組改善のための勧告を行っています。
日本のテレビ放送はどんな進化をしている?
日本のテレビ放送業界は常に進化を続けており、視聴者により良いサービスを提供するために新しい技術が開発されています。
その最新の動きのひとつが、4Kおよび8Kの超高精細(UHD)放送の導入です。
日本は2014年に4K UHDコンテンツの放送を開始し、2018年には4K UHDの4倍の解像度を提供する8K UHD放送を開始しました。
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まとめ
日本ではテレビ放送が広く普及していて、視聴者は地上波や衛星放送を通じて様々なチャンネルにアクセスすることができます。
現在、日本のテレビ放送はデジタル放送が標準となっており、優れた画質と音質を提供しています。
4Kや8KのUHD放送の導入は、日本のテレビ放送産業が継続的に進化していることを示すものであります。
新しい技術の発展とともに、日本のテレビ放送業界は今後もより良いサービスを視聴者に提供していくことでしょう。
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