【初心者向けガイド】テレビアンテナの種類の紹介(基本編)
2023.04.21
アンテナ工事
「テレビアンテナ」と一言で言っても、実はいくつか種類があります。
代表的なのは、魚の骨のような形をした「八木式アンテナ」や、お椀のような形の「パラボラ型アンテナ」です。
ただし、アンテナの種類によって受信できる電波も異なるため、適切なアンテナを選ぶことが重要です。
今回の記事では、テレビアンテナの種類とそれぞれの料金の目安について紹介いたします。
地上デジタル放送用テレビアンテナ
地上デジタル放送と言えば、まずはUHFアンテナが必要です。
このUHFアンテナは、300MHzから3GHzまでの電波を受信することができます。
現在、UHFアンテナには、八木式アンテナ、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナ、そして室内アンテナの4種類があります。
それぞれの特徴を解説していきます。
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①『八木式アンテナ』の特徴
地上デジタル放送を受信する際には、八木式アンテナが最も一般的で広く利用されています。
このアンテナは、棒状の素子(エレメント)やアンテナマスト、そして屋根馬などで構成されています。
屋根の上に取り付けることが一般的で、その見た目は魚の骨に例えられることがあります。
受信感度が強く、電波環境が悪い地域でも広く使用されているため、設置場所に自由度が高いことが最大の特徴です。
八木式アンテナはステンレス製やアルミ製があり、軽くて設置しやすく、耐久性も向上しています。価格帯は一般的に15,000円から30,000円前後が相場となります。
デザイン的には、割と目立つ形になっています。
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②『デザインアンテナ』の特徴
近年、注目を集めているのがデザインアンテナです。
四角いボックス型で、平面アンテナやフラットアンテナとも呼ばれています。
箱の中には八木式アンテナに使用される素子(エレメント)が入っており、外観を損なわずに設置できることが選ばれる理由の一つとなっています。
最近では、よりコンパクトで軽量でデザイン性が高いものが開発され、多彩なカラーバリエーションがあり、外壁とのコーディネーションも楽しめます。
さらに、外壁に取り付けることができるため、屋根の下や破風下にも設置でき、耐久性にも優れています。
ただし、設置にはビスで打ち付ける必要があり、防水処理が必要になることがあります。また、電波が弱い地域では使用できないことがあるため、事前に確認が必要です。
デザインアンテナの価格相場は、約25,000円から40,000円程度です。
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③『ユニコーンアンテナ』の特徴
マスプロ電工がトップシェアを誇る日本国内のアンテナ市場において、ユニコーンアンテナが開発・発売されました。
伝統的な魚の骨形をした八木式アンテナに加え、箱型のデザインアンテナも普及していますが、2017年から販売されているユニコーンアンテナは、どの角度から見ても住宅のデザインに馴染み、屋根上に設置することで隣接する建物の密集地でも使用可能です。
直径14センチのシンプルなポール形状により、風の影響を受けにくく、マストと組み合わせて衛星用のアンテナを設置することもできます。
また、八木式アンテナの20素子相当の受信性能を持ち、屋根や壁、サッシに合わせた白と黒の2色から選べます。さらに、コネクタなどは樹脂カバーで隠されているため、雨にも強いです。
一方、八木式アンテナは受信性能が高く、価格も安いのですが、劣化が進みやすく景観を損ねることがある点がデメリットです。
一方、ボックスアンテナは見た目がオシャレで劣化が進みにくいものの、価格が高く、受信性能が劣る場合があります。
その意味では、ユニコーンアンテナは、八木式アンテナとボックスアンテナのメリットを残しつつ、デメリットを改善したアンテナとして、受信性能も良く、設置場所にも制限がありません。
屋根上に設置することで、幅広い地域で使用可能であり、さらに、破風などにも簡単に取り付けられるため、多くのユーザーから支持されています。
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➃『室内アンテナ』の特徴
この卓上型のUHFアンテナは、屋外に設置しなくても、テレビとの直接の接続により電波を受信できるものです。
コンパクトで手頃な価格のため、アパートなどの住民が利用することが多く、またアンテナ端子のない部屋にテレビを設置する場合や、テレビを移動する場合にも便利です。
ただし、受信電波が弱く、調整が必要な場合もあるため、不便な点があります。しかし、最近ではブースターが内蔵された商品も多く販売されており、性能も向上しています。
価格も手頃で、1,000円程度から購入可能です。工事業者に依頼せずに自分で取り付けることができるため、手軽さも魅力の一つです。
・アンテナ端子について詳しくはこちら
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衛星放送用パラボラアンテナ
衛星放送を受信・視聴するためのアンテナも幾つかの種類があります。
こちらで種類別にご紹介させていただきます。
①『BS/CS用アンテナ』の特徴
BS/CSアンテナは、人工衛星から右に旋回しながら送信される電波を受信する装置で、NHKを含む各テレビ局で無料提供されるBS放送を視聴するには必須です。
南南西の方向に設置する必要があり、高層建物などが邪魔して電波が届かない場合もあります。
・BS/CSについて詳しくはこちら
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②『4K8K対応アンテナ』
4K8K対応アンテナは、2018年12月から始まった4K8K放送を視聴するために必要です。
4K8K放送の電波は、BS/CS放送と同じく人工衛星から送信されますので、パラボラアンテナを使用します。ただし、一部の放送は左旋回で送信されるため、専用のアンテナが必要です。
今後、4K8K放送のチャンネルが増えることに加え、4K8K対応アンテナは従来のBS放送やCS放送も受信可能です。
そのため、新しく衛星放送用のアンテナを設置する場合は、4K8K対応アンテナをお勧めします。価格の相場は16,000円~になります。
・4K8Kについて詳しくはこちら
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まとめ
今回は、基本的なアンテナの種類とその特徴などを解説させていただきました。
アンテナの種類の違いが分からず、住まいに必要なアンテナが選べずに困ってしまうことがあるかもしれません。
そんな時は、プロのアンテナ工事専門業者に依頼してぴったりのアンテナを設置してもらうことをお勧めいたします。
さくらアンテナでは【無料お見積り・現場調査(電波測定)】を行い、お客様のお住まいに適したアンテナ設置をご提案させていただきます。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください!
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