テレビアンテナの設置にベストな場所や環境を種類別に解説します!
2020.09.23
アンテナ工事
テレビを観るのに欠かせないテレビアンテナですが、その種類はひとつだけではありません。
実は、その種類によって最適な設置場所も異なってきます。
そのため、これからテレビアンテナを設置しようとお考えの方は、テレビアンテナの種類についてしっかり知っておく必要があります。
今回の記事では、テレビアンテナの種類とその最適な設置場所についてアンテナ工事のプロ目線で解説していきます!
テレビアンテナは主に4種類
現在、主に使用されているテレビアンテナは4種類あります。
ここでは、簡単にそれぞれのアンテナを紹介していきます。
①八木式アンテナ
八木式アンテナは、地上デジタル放送を視るために必要なUHFアンテナです。
テレビアンテナのうち、もっともスタンダードなタイプです。
屋根の上を見ると、魚の骨のような形をしたアンテナを見ることが多いと思いますが、それがこの八木式アンテナです。
この形状のテレビアンテナは、アナログテレビ時代から広く浸透していて、現在もスタンダードで使用されています。
②デザインアンテナ
デザインアンテナは、地デジを受信するためのUHFアンテナです。
八木式とは違い、ボックス型などシンプルな形状で、壁面に設置できるようになっています。
フラットアンテナや壁面アンテナ、平面アンテナとも言われ、景観を壊さないという理由などで人気があります。
外壁に合わせられるよう、現在は形状やカラーなどのバリエーションも多彩です。
③BS/110度CSアンテナ
BS/110度CSアンテナは、お椀のような形が特徴的なテレビアンテナです。
名前のとおりBS・CS放送を視聴するためのアンテナで、1台でその両方を受信することができます。
その形状・見た目からパラボラアンテナとも言われています。
④4K8K対応アンテナ
4K8K放送を楽しむために必要なのが、4K8K対応アンテナです。
BS/110度CSアンテナと同じようにお椀型をしているので、区別するため「4K8K」と表示しているメーカーもあります。
種類別にベストなテレビアンテナの設置場所を解説!
テレビアンテナは電波を受信するためのものですから、設置場所として考えられるのは屋根の上、ベランダ、外壁、屋根裏などです。
ここでは種類別にどこに設置するのがふさわしいのかを解説していきます。
①八木式アンテナ・屋根上が一般的、壁面設置もあり
八木式アンテナアンテナの設置は屋根の上が一般的ですが、状況によっては壁面などにも設置します。
UHFアンテナのスタンダードとして、昔から広く浸透している八木式アンテナは、受信性能が極めて高いことで知られています。
受信性能が高いため、設置場所も選ばないのが特徴です。
ベストなのは遮るものが少ない屋根の上ですが、屋根裏や壁面などでも電波の状況がよければ設置することができます。
②デザインアンテナ・外壁が主流、屋内なら劣化しにくいメリット有り
デザインアンテナは外壁に設置するのが一般的です。
ただし受信感度が弱いというデメリットがあるので、外壁のどの部分につけられるかは電波の受信状態によって変わってきますが、高い位置に設置するのが安心です。
十分な電波を受信できれば屋根裏や室内に設置する方法もあります。
目立たない上に、雨や風、日光などにさらされないため、劣化しにくいというメリットもあります。
③BS/110度CSアンテナ・南西方向に向けれないとダメ
BS/110度CSアンテナの設置場所は、南西に向けられる場所であることが必須です。
BS・CS放送を視るには人工衛星から送られる電波を受信する必要がありますが、その人工衛星は東経110°の上空に浮かんでいるので、その方向に合わせなければなりません。
マンションなどのベランダにあるBS/CSアンテナが、どれも同じ方角を向いているのはそのためなのです。
もちろん方向が合っていても、ビルや隣家などの障害物があると電波の受信状態は悪くなります。
その為、南西側に建物や樹木といった障害物がないような場所が設置に適しています。
④4K8K対応アンテナ・設置すればBS・CS放送も視られる!
4K8K放送は、BS・CS放送と同様に人工衛星から送られてくる電波を受信することで観ることができます。
そのために必要なのが4K8K対応アンテナです。
BS/110度CSアンテナと同様に、南西に向けて障害物のない場所に設置しなければなりません。
さて、ここでひとつ疑問に思った方がいるかも知れません。
それは「BS/CSアンテナと4K8K対応アンテナの両方とも必要なの?」ということです。
実はBS・CS放送の電波は右回りの右旋円偏波で届けられているため、BS/CSアンテナでは右旋円偏波の電波しか受信できないようになっています。
しかし、4K8K放送では、左回りの左旋円偏波でも電波が送られてきます。
そのため、4K8K対応アンテナは右旋円偏波と左旋円偏波のどちらも受信できるようになっているのです。
つまり4K8K対応アンテナは従来のBS・CS放送も視られるので、BS/CSアンテナは必要なくなります。
まとめ
テレビアンテナはご自身で設置することも可能です。
しかし、工事には危険が伴う上、設置場所はもちろん、微妙な角度調整や分配器との接続など専門知識や経験が必要になります。
快適なテレビライフのためにも、ぜひアンテナ工事専門業者に相談することをおすすめいたします。
さくらアンテナでは、今回ご紹介いたしましたテレビアンテナの設置は全て対応可能です。
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