複数のテレビ視聴にはアンテナ分配器が必要!分波器・分岐器との違いも解説
2021.03.29
アンテナ工事
家族が増えたりなどの理由で、「テレビを2台に増やしたい」ということがありますよね。
そんなときに活躍するのが『分配器』です。この分配器があると、テレビの電波を分けることができます。
しかし分配器の他にも、『分波器』や『分岐器』など電波を取り扱う機器には似たような製品があります。
この記事では、分配器に焦点を当てつつ、間違って購入しないように分波器と分岐器との違いについても解説します。
『アンテナ分配器』と『分波器』や『分岐器』、それぞれの違いを解説
テレビアンテナで受信した電波信号を何らかの必要に応じて分けることがあります。
そのときに使用されるのが、「分配器」「分波器」「分岐器」です。
この3つは同じテレビの電波に関係する機器ですが、全く別の物になります。
使い方を間違えるとテレビを視聴できなくなりますので、まずはそれぞれの機能の違いを把握しましょう。
①分配器【元の電波を複数に等しく分ける】
テレビアンテナで受信した電波信号は、地上デジタル放送(UHF)や衛星放送(BSやCS)など複数の周波数の信号が混ざって部屋のアンテナ端子に届きます。
これらを等しく分けるために用いるのが分配器です。
分配器があれば、1台のアンテナ端子からでも複数のテレビが見られるようになります。
②分波器【地デジと衛星放送を分ける】
分配器が複数の電波信号を等しく分けるのに対して、分波器は地上デジタル放送や衛星放送といった周波数ごとに分けるための機器です。
この分波器が必要なのは、テレビのアンテナ入力が「地デジ用」と「衛星放送用」に分かれているためです。
部屋のアンテナ端子に届く電波信号は地デジ用と衛星放送用が混ざり合っていますので、電波を分けなければなりません。
③分岐器【主に集合住宅で必要】
分配器と似ているのですが、分配器は等しく2つに分けるのに対して、分岐器は9対1といったように小分けにする際に使います。
主にマンションなどの集合住宅や、ケーブルテレビを引き込む際などに使われます。
一般的な家庭で使われることはほとんどありませんが、間違えると困りますので合わせて覚えておきましょう。
価格だけじゃない!アンテナ分配器の選び方はテレビの台数が重要!
分配器と分波器、分岐器との違いが理解できたと思いますので、この項目では分配器の選び方について詳しく見ていきましょう。
主に次のような3つの知識があると選ぶ際に困らないでしょう。
①出力端子【テレビの台数に合わせましょう】
複数のテレビにケーブルを接続する際に用いられる分配器ですが、選び方のポイントとして最も重視するのが何台のテレビで観るのかということです。
2台で見る場合は出力端子が2つの2分配器、3台で見る場合は出力端子が3つの3分配器を選びます。
注意点として覚えておいて欲しいのは、分配器をいくつもつなげて使うと電波が弱くなってしまうことです。ですから4つに分ける必要があれば、最初から4分配器を選ぶようにしましょう。
また「いつか使うかも」と思って、多めの出力端子がついた分配器を選ぶのは良くありません。使っていない出力端子から電波が漏れたり、外部の電波を拾ってしまったりすることがあるからです。
これらの注意点も覚えておきましょう。
②通電のタイプ【BS放送には「全端子通電型」】
分配器には「全端子通電型」と「1端子通電型」があります。
通電とは電気を送ることですが、すべての端子から電気を送るタイプと、1つの端子から電気を送る2つのタイプがあるのです。
これが重要になるのはBS放送を見るときです。
BS放送はテレビから電気を送ることで放送を受信することができます。つまり通電されている端子をBS用のアンテナにつなぐ必要があります。
もし「地デジしか観ない」という場合は1端子通電型でも構いませんが、「BS放送も観たい」というのであれば全端子通電型を選ぶようにしましょう。
また、4K8K放送を視聴される場合は、「4K8K対応」と記載された製品を選ぶようにしましょう。
③価格の目安【高くて約2000円、安いものなら100円ショップにも】
分配器を選ぶ際のポイントをご紹介しましたが、最後は価格の目安です。
分配器はそれほど高いものではなく100円ショップでも買えます。ですから価格の幅としては、安いもので100円から、高いもので2,000円くらいが目安になります。
もちろん「安く済ませたい」「一時的に使いたい」というのであれば100円ショップで購入できるものでもいいですが、やはり長く使えるかどうかは使ってみなければ分かりません。
安定して長く使いたいのであれば、家電量販店やネットショップで購入するのがオススメです。特に国内メーカーの製品がやはり安心できます。
ケースによって異なるアンテナ分配器の接続方法を解説!
分配器の選び方がわかったところで、2台のテレビを見たい場合にどう接続するのか、この項目で詳しく見ていきましょう。
基本的には、
部屋のアンテナ端子→分配器→テレビのアンテナ入力の順になります。
ただし、ケースによって違いますので、代表的な3つを紹介します。
①部屋のアンテナ端子が地デジのみに対応している場合
部屋のアンテナ端子とテレビのアンテナ入力がケーブルでつながっている場合は、テレビ側のケーブルを外して分配器の入力端子につなぎます。
そして出力端子にケーブルを差し込み、それぞれのテレビのアンテナ入力にケーブルを接続すればOKです。
②部屋のアンテナ端子が1つで地デジとBS・CS放送用に対応している場合
この場合は分配器が1つ、分波器が2つ必要になります。
まず、アンテナ端子と分配器の入力端子を接続し、分配器の出力端子にケーブルを接続します。
そこからテレビの地デジ用のアンテナ入力と、BS・CS用のアンテナ入力にケーブルを分けるため、分配器の出力端子に接続されたケーブルに、さらに分波器を接続します。
そして分波器の出力端子と、各テレビのアンテナ入力をケーブルで繋げば完了です。
③部屋のアンテナ端子が2つある場合
この場合のアンテナ端子は、ひとつが地デジ用で、もうひとつがBS・CS放送用です。
2台のテレビに繋ぐ際は、分配器が2つ必要になります。
それぞれのアンテナ端子に接続したケーブルを、それぞれ分配器に繋ぎます。
そして分配器にある2つの出力端子を、テレビにある地デジ用のアンテナ入力と、BS・CS放送用のアンテナ入力に繋ぎます。
ここまでできたら、テレビが映るかどうか確認しましょう。
まとめ
テレビを複数台見るのに必要な分配器は細かく種類が違いますので、間違えないように知っておきましょう。
ケーブルの接続はテレビの配線に慣れていれば問題なくできますが、初めて挑戦するのであればすぐには理解しにくいかもしれません。
「どの分配器がいいか分からない」
「買ったけど接続の仕方がわからない」
「接続はしたけど映らない」
など困ったことがありましたら、ぜひ『さくらアンテナ』にご相談ください!
お見積りも無料で行います。
お急ぎの方もご安心!最短即日工事も可能です。
さくらアンテナが選ばれる理由
アンテナ設置工事対応エリア
- 東京都
- 千葉県
- 神奈川県
- 埼玉県
- 大阪府
- 京都府
- 兵庫県
- 奈良県
- 滋賀県
- 和歌山県
- 三重県
- 愛知県
- 徳島県
- 香川県
- 愛媛県
- 高知県