【共同アンテナとは?】テレビへの接続方法と廃止され映らない時の対策
2023.01.20
アンテナ工事
「家にアンテナが設置できない?」
「共同アンテナって?」
最近ではあまり聞かない共同アンテナとはどんなものでしょうか?
今回は、共同アンテナとはどんなものか、アンテナ端子への接続方法と、共同アンテナの廃止について解説します。
共同アンテナを利用してテレビを視聴する場合、通常のテレビアンテナとは異なる対応が必要です。
引っ越し先などで利用することになった方は、ぜひ読んでみてください。
共同アンテナとは?
共同アンテナとは、複数のテレビ視聴者が共用で使用するアンテナのことです。
ビルやマンションの各戸やテレビ電波が視聴しにくく個別受信が難しい地域に、電波を良好に受信できる場所に設置し、電柱などからケーブル等で各住戸に供給しています。
共同アンテナを利用すれば、電波障害が起こりにくくなり、比較的快適な受信状態になります。
放送を受信できる権利は全ての日本国民にあると法で定められており、受信状態が悪い地域(難視聴エリア)にも電波を届けることは国や自治体の役割です。
公共のものである共同アンテナは、アナログ時代に国により設置されました。マンションなど集合住宅では、屋上などに取り付けられています。
アンテナ設備が整っていない場合は、管理組合や管理業者に相談してみましょう。
テレビへの接続方法
通常の配線と同じく、共同アンテナからの受信でも、部屋につながっているアンテナ端子にケーブルを接続して利用します。
アンテナ端子の形には5つのパターンがあるため、それぞれ紹介します。
F型端子が2個の場合
F型端子は、同軸ケーブルをつなぐだけで利用できるため、接続は簡単です。端子が2個ある場合は、地デジ用とBS/CS用で端子が独立しているタイプです。
壁面とテレビ側でそれぞれ地上波とBS/CSと決まっているため、それぞれに対応した端子とアンテナ入力部分を確認して、正しくつなぎましょう。
F型端子が1個の場合
F型端子が1個の場合は、BS/CS放送も受信したい場合は、アンテナ端子がBS/CS放送の受信に対応しているかどうかで、対応が異なります。
・BS/CS対応
BS/CS対応している端子であれば、地上波放送とBS/CS放送の電波を分けてくれる「分波器」と呼ばれる機器を使えば、どちらも視聴できます。
「F型端子」→「分波器」→「分波器の出力端子」→「テレビのアンテナ入力」の順に接続しましょう。
分波器について詳しくはこちら
複数のテレビ視聴にはアンテナ分配器が必要!分波器・分岐器との違いも解説
・BS/CS非対応
BS/CS非対応の場合、アンテナ端子からはBS/CS放送を受信できません。自分でBS/CSアンテナをベランダなどに設置する必要があります。
直付端子の場合
直付端子とは、築年数の経過した住宅で見かける古い型のアンテナ端子です。
端を加工された同軸ケーブルでつなげないため、次の手順でケーブルの加工をします。
- 端を加工されていないアンテナケーブルを用意する、またはアンテナケーブルのF型端子を切り落とす
- カッターかハサミで先端のビニールカバーをはがす
- 直付端子のネジを全て緩める
- 加工した導線を直付端子に差し込み、ネジに巻きつける
- ネジを全て締め、固定する
直付端子はBS/CS放送は視聴できないため、BS/CSを観たい場合は専用のアンテナを別に設置しましょう。
フィーダー端子の場合
フィーダー端子は、古い住宅で見られるアンテナ端子で、ネジ式の端子が2つ並んでいます。
地上波を視聴する場合は、フィーダー端子にはケーブルを直接接続できないため、整合器というフィーダーアンテナ変換器が必要になります。手順は以下のとおりです。
- フィーダー端子のネジを回して、整合器のY字部分を差し込む
- ネジを回して整合器を固定する
- 取り付けた整合器の反対の端をアンテナケーブルにつなぐ
- アンテナケーブルとテレビをつなぐ
BS/CSアンテナを視聴する場合は別にBS/CSアンテナが必要です。
共同アンテナが廃止される理由と対策
近年、弱電界地域に設置されている共同アンテナは徐々に廃止する動きが高まっています。
その理由と対策について解説します。
共同アンテナが廃止になる理由
共同アンテナが廃止になる理由は、東京スカイツリーの運用が開始され、これまでの東京タワーから受信しづらかった弱電界地域で電波を受信できるようになったことです。
2011年に地上波アナログ放送からデジタル放送に代わったことで、電波の受信環境は大幅に改善されました。
多くはその役目を終えて撤去されていますが、撤去費用の面からまだ残っている施設もあります。
東京スカイツリーについて詳しくはこちら
東京スカイツリーの電波塔としての役割とは?
共同アンテナが廃止になった場合にテレビを視聴する他の方法
現在共同アンテナでテレビを受信している人は、廃止されるとテレビを視聴できなくなります。
引き続きテレビを視聴するには、次のような3つの方法があります。
①テレビアンテナを新しく設置する
テレビアンテナには、八木式アンテナ、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナなど、さまざまなタイプがあります。
テレビアンテナは導入時に設置料金がかかりますが、月額料金などはかからず、有料チャンネルを除けば、今までと同じように無料で視聴できます。
ランニングコストを考えると、トータルで一番安価な方法です。
各アンテナについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
魚の骨にそっくり!八木式アンテナはこんなお家にお勧め
壁付けデザインアンテナに掛かる費用やメリット・デメリットを解説
【地デジアンテナ第3世代】ユニコーンアンテナのメリット・デメリットを解説!
さくらアンテナでは、関西エリア全域でアンテナ設置を16,500円〜対応可能です。
②ケーブルテレビに加入する
各エリアのケーブルテレビを契約すれば、簡単にテレビを楽しむことができます。
ケーブルテレビ局によっては、独自のローカル放送局や、CS放送の一部をセットで視聴できるサービスがあります。
しかし、ケーブルテレビの利用には、観たい番組に応じた月額料金が必要です。
③光回線を利用して視聴する
インターネットの光回線を使って、テレビを観ることができます。
すでに光回線を利用している場合は、大掛かりな設置工事の必要がなく、最も簡単に視聴できる方法です。
地デジ・BS・CS放送の他に、ビデオオンデマンド(VOD)での見逃し放送なども楽しめますが、新たに契約する場合は月額料金が必要です。
まとめ
今回は、共同アンテナとはどんなものか、アンテナ端子への接続方法と、共同アンテナの廃止について解説しました。
東京スカイツリーによって、弱電界地域に設置されている共同アンテナは、今後も廃止される傾向は続くでしょう。
自宅でテレビを視聴するには、次の3つの方法のいずれかで対応する必要があります。
- テレビアンテナの設置
- ケーブルテレビの契約
- 光回線の契約
現在の住宅に今後長く住み続けるのであれば、月額料金のかからないテレビアンテナの設置が最もお得な方法です。一時的な方法であれば、ケーブルテレビの加入や光回線を契約してもよいでしょう。
さくらアンテナでは、関西エリア全域でアンテナ設置を16,500円〜対応しています。熟練の技術者が即日対応いたしますので、アンテナ設置やトラブルの際は、お気軽にご相談ください。
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