地デジに切り替わったのはいつ?地デジになった理由と今後について解説!
2023.01.18
テレビの知識
「あれ?地デジに切り替わったのはいつだっけ?」
現在30代以上の方は、地デジよりアナログ放送でテレビを観ていた時期の方が長いかもしれませんね。
今では、地デジがすっかり生活になじみ、アナログ放送を見ることはなくなりました。
本記事では、地デジに切り替わった時期や理由、地デジの特徴や今後どうなっていくのかについて解説しています。
ちょっとした雑学として、会話の際の小ネタにもなるので、ぜひ読んでみてくださいね。
地デジに切り替わったのはいつ?
地デジ放送が始まったのは2003年です。
最初は関東・中京・近畿の三大都市圏の一部から放送が開始され、2006年12月までには全ての県庁所在地で放送されるようになりました。
2011年(平成23年)7月24日のアナログ放送終了と共に、地デジ放送に完全移行しました。
地デジに切り替えた2つの理由
ではなぜ、地デジに切り替え、アナログ放送が終わったのでしょうか?
地デジ化は、さまざまな事情と共に政府のIT戦略のひとつとして行われました。
2つの理由を解説します。
①周波数帯の不足
一つ目の理由は「周波数帯の不足」です。
テレビ放送の開始から、約50年が経つ間に通信手段が次々と増えていきました。
そのため通信や放送に使えるUHF帯と呼ばれる電波の周波数帯が不足してしまい、その対応として地デジへの切り替えが必要になったのです。
地デジ化によりテレビの放送チャンネルを整理し、テレビ用の電波帯の一部を通信などに割り振るのが、地デジに切り替えた一番の目的です。
②インターネット社会への対応
もう一つの大きな目的は、現在のインターネットが普及した社会に対応するためです。
今まで放送局から視聴者への一方通行だったテレビ放送にも、パソコン同様に双方向の情報のやり取りが求められるようになりました。
多くの家にあるテレビで、幅広い年代の人が手軽に情報を得られる社会を目指す戦略として地デジ化が推進された側面もあります。
地デジに切り替わって何が変わった?
アナログ放送から地デジに切り替わって何が変わったのでしょうか?
今、当たり前のように視聴しているテレビ放送も、地デジ化以前とは大きく変わった点があります。
・双方向でのデータのやりとり
地デジ化によってデータ放送が行われるようになりました。
データ放送ではニュースや天気などをいつでも見たい時に見られるほかに、番組の視聴中にレシピや出演者などの詳細情報も好きな時に確認できます。
ほかにも、テレビをインターネットに接続することで、クイズやアンケートなどリアルタイムでの番組参加も可能になりました。
また、現在録画に欠かせない電子番組表も地デジ化によって使用できるようになりました。
・高画質・高音質化
テレビ放送の高画質、高音質化も地デジ化によってもたらされたメリットです。
デジタル化でデータの圧縮が可能になり、映像や音源など多くの情報を一度に送れるようになったことで、限られた周波数帯で高画質・高音質のテレビ放送が可能になりました。
また、中間データの多い波形のアナログ放送に比べ、デジタル放送は「0」か「1」かの波形で信号を送るのみです。
そのためデジタル放送には、画像や音の乱れの原因となるノイズを除去しやすいという特徴があり、高画質・高音質が実現した要因となっています。
・ワンセグサービスの開始
地デジの受信帯の一部を携帯電話や車載テレビなど向けの放送に割り当てたワンセグサービスにより、外出先や移動中でもテレビ放送が楽しめるようになったのも大きな進化です。
日常の娯楽や情報収集のほかにも、普段から身に付けている携帯電話で、災害時にも情報が受信できるというメリットがあります。
地デジは今後どうなる?
地デジ放送に切り替わってから10年以上。地デジ放送は今後どう変化していくのでしょうか。
総務省のHPによると、将来的には各種行政サービスの手続きや、ホームサーバーと組み合わせて見たいときに番組を見られるようなサービスも検討されているようです。
・地デジも新4K8K放送になる?
現在BSで新4K8K放送を楽しんでいる方にとっては、「地デジはいつ新4K8K放送になるのか」は気になるところではないでしょうか。
しかし地上放送における新4K8K放送の実現は研究中ではあるものの、総務省のHP内で「技術やコスト等の解決すべき課題は多い」として具体的な実現のめどは立っていません。
・アップコンバート機能で地デジでも4K放送を疑似的に楽しめる
周波数帯が足りない、受信設備の買い替えが必要、放送局側にも費用負担が大きいといった理由から当面現在の2K放送が継続する方向です。
しかし、映像を構成する情報量を疑似的に増やす「アップコンバート機能」付きの4Kテレビを購入、またはアップコンバーターという機器を取り付ければ、地デジの2K放送を疑似的に4K画質で視聴できます。
アナログ放送の画質から地デジの画質に感動したように、本格的に地デジでも新4K8K放送が始まるまでの間でも4K画質の映像を楽しめますよ。
アップコンバート機能について詳しくはこちら
【4Kテレビにしても意味がない?フルHDをキレイな画面で見る方法を解説!】
まとめ
アナログから地デジに変わった年は2011年です。
周波数帯不足や政府のIT戦略を目的として、2011年7月に地上波アナログ放送は地デジ放送に完全移行しました。
アナログ放送に比べると高画質な地デジの2K放送ですが、最近では4K放送が注目され、気になっている人も多いのではないでしょうか?
4K放送を受信するためには4Kテレビにするだけでなく、4K受信に対応したアンテナケーブルへの交換など、他にも対応させないといけない機器があります。
こちらで詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
【4K受信のためにアンテナケーブル交換が必要な理由!他にいるものも解説!】
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