【ベストなタイミングはいつ?】BSアンテナの交換時期を解説!
2023.08.17
アンテナ工事
『BSアンテナ設置したの結構昔だけど、まだ大丈夫かな?』
2023年6月末現在、NHK-BSの加入者数は約2268万人と、一般社団法人衛星放送協会の資料によって報告されています。初めて1000万人を突破したのは1999年で、その後も着実に推移し、2016年には2000万人を超える勢いを見せました。
こうした急速な加入者数の増加から、皆様もひとつの疑問に悩まされるのではないでしょうか。
それは、取り付けられたBSアンテナを交換する適切なタイミングです。もしも2000年にアンテナを設置した場合、既に20年が経過していることになります。
では、果たして最適なBSアンテナの交換時期は一体いつなのでしょうか。以下で、アンテナ本体の構造と共に、詳しく解説させていただきます。
【BSアンテナの構造と機能について解説】
BSアンテナは、特徴的な白いお椀の形を持つパラボラ型アンテナです。こちらは、地上3.6万キロの位置にある静止衛星から放送されるBS電波を受信します。
しかし、これらの電波は強力ではなく、超高周波の送信周波数を持つため、効果的に受信するためにパラボラアンテナが採用されています。
一般的なBSアンテナの構造は以下の通りです。
・放射器: 集められた電波を受けて、コンバーターに送る役割を担います。
・コンバーター: 受信した電波を、処理しやすい形に変換して送信します。
・同軸ケーブル: コンバーターから送られてきた電波をテレビまで伝送します。
・支持アーム: コンバーターや放射器を支える役割を持ちます。
BSアンテナは主に金属で構成されており、屋外に設置されているため、時間の経過とともに劣化が進行します。そのため、定期的な交換が必要です。
ここからは、最適な交換時期について詳しく見ていきましょう。
【BSアンテナの交換タイミングの目安】
一般的にはBSアンテナの寿命は約10年とされています。
BSアンテナは、外部に設置され、静止衛星の方向を向いています。その方向は南南西で、地域によっては長時間にわたり太陽の光を浴びることがあります。アンテナは白い色になっており、太陽光を反射することで熱を吸収しないように工夫されていますが、それでも紫外線などの要因により劣化が進行します。
これらはあくまで目安ですが、周囲の環境によって寿命は短くなる可能性もあります。
以下では、どのような要因が寿命に影響を与えるかを詳しくご紹介します。
・紫外線の強い地域では塗装が剥がれやすい
・風の強い地域では、反射鏡や固定金具に負荷がかかる
・海風には塩分が含まれ、海に近い地域では劣化が早い
・雪の降る地域では雪が積もり、固定金具に負荷がかかる、など。
こうした状況にさらされると、アンテナの寿命は短くなってしまう可能性があります。
また、以下のような状態が見られる場合は、アンテナの交換時期のサインと考えてください。
・塗装が剥がれている
・サビが発生している
・支柱や固定金具が揺れている(安定していない)、など。
アンテナがベランダに設置されている場合、交換作業は比較的簡単に自身で行えますが、屋根上や高所の外壁に設置されている場合は、難易度が高く危険な作業となることがあります。
また、サビが進行して自力で取り外せない場合などは、専門のアンテナ工事業者に相談してみましょう。
【BSアンテナの寿命を延ばすメンテナンス方法】
BSアンテナの寿命は通常10年と言われていますが、寿命を伸ばすためには日々の手入れやメンテナンスが大切です。
一般的なメンテナンスの方法は以下の通りです。
・月に1回程度、乾いた布で拭く
・1年に1回程度、防錆処理を行う
・剥がれた塗装は早めに修復する
・専門業者に定期的な点検を依頼する、など。
また、BS放送を視聴中に問題が発生する場合、アンテナのみが原因ではないかもしれません。
問題の原因を特定するために、以下のポイントを確認してみましょう。
①:エラーメッセージを確認
BS放送の受信に障害がある場合、テレビ画面にエラーメッセージが表示されることがあります。これらのエラーメッセージを確認することで、BS放送に関する問題がどの程度影響しているかが分かります。
メーカーによって異なることもありますが、「E201」「E202」などのエラーコードが表示される場合、アンテナの受信レベルが低下していることが考えられます。
それ以外のエラーコードの場合、アンテナの受信状態とは関係なく、他の問題が考えられます。
・『エラーコード』について詳しくはこちら
テレビが映らない!エラーコード一覧とそれぞれの対処法を解説!
・『アンテナレベル(受信レベル)』について詳しくはこちら
アンテナレベルとは?テレビの映りが悪いときの対処法
②:複数のテレビで確認
問題が電波ではなくテレビ自体にある可能性も考慮しましょう。
もし複数のテレビを使用している場合は、他のテレビでも同じ問題が発生するか確認してみてください。同じ症状が現れる場合、アンテナ(電波)に問題がある可能性が高いです。
しかし、テレビごとに症状が異なる場合、アンテナが原因とは限りません。ただし、テレビの視聴にはブースター(増幅器)や同軸ケーブル、分配器などの周辺機器が関わることもあります。これらの機器の状態なども、注意深く確認しましょう。
・『ブースター(増幅器)』について詳しくはこちら
【テレビ映りの改善に効果的?】ブースターの選び方を解説!
・『同軸ケーブル』について詳しくはこちら
テレビの同軸ケーブルはプラグの形と太さで選びましょう
・『分配器』について詳しくはこちら
複数のテレビ視聴にはアンテナ分配器が必要!分波器・分岐器との違いも解説
③:BSアンテナの角度を確認
パラボラ型のBSアンテナは静止衛星からの電波を受信するため、微小な角度の変化でも視聴に影響を与えることがあります。
例えば、強風や台風後にBS放送が視聴できない場合や、天候の急変後にBS放送の受信ができなくなった場合、アンテナの角度調整が必要かもしれませんので、一度確認してみてください。
【まとめ】
今回は、BSアンテナのメンテナンスや交換時期などについて解説させていただきました。
BSアンテナは多くの金属部品で構成され、一般的には屋外に設置されます。したがって、雨や風などの自然環境の影響により、交換時期が異なることがあります。
また、適切な手入れやメンテナンスを行うことで、劣化を軽減し、アンテナの寿命を延ばすことも可能です。
しかし、どれほど入念なケアをしても、経年劣化により最終的には交換が必要となります。
アンテナの劣化は固定金具の緩みなどで落下するリスクも伴います。このような事態を未然に防ぐために、アンテナの状態に不安を感じたら、アンテナ工事専門業者に相談することをお勧めします。
さくらアンテナでは【無料お見積り・現場調査(電波測定)】を行い、お客様のアンテナに関するお困りごとに最短即日対応させていただきます。
ぜひ、お気軽にご相談ください!
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