BSとCSの違い!BS、CS環境を作る上で必要な設備や注意点を解説
2021.07.27
アンテナ工事
テレビの放送は地上デジタル放送だけではなく、BS放送やCS放送もあります。すでに楽しんでいる家庭もあるでしょうが、その違いをご存知ですか?
今回のコラムではBS放送やCS放送の違いを解説し、視聴するために必要な設備や注意点を紹介します。
BSとCSではそもそも電波を送信する衛星が違う
BS放送とCS放送の違いとして、まず知っておきたいのが発信元の違いです。実はどちらも人工衛星から電波を送信して放送を行っていますが、使っている衛星が違います。
BS放送は、1986年に打ち上げられた人工衛星から電波を送信しています。それに対してCS放送は、企業が使う目的で打ち上げられた通信衛星を使って放送を行っています。そもそもBSとは 「Broadcast Satellite(放送衛星)」 の略で、CSは 「Communication Satellite(通信衛星)」の略なのです。
BS放送のための人工衛星と、CS放送のための人工衛星は東経110°の軌道上にあります。しかし、CS放送が開始された当初、東経124°、128°の軌道上にありました。そのため、BS放送とCS放送を受信するには2台のアンテナが必要だったのです。
しかし2010年に総務省が新しい人工衛星を東経110°の軌道上に打ち上げました。そのため、BS/CS用のアンテナ1基とチューナー1台があればどちらも視聴できるようになっています。
BS放送は無料のチャンネルも多いが、CS放送は基本的に有料
BS放送とCS放送では視聴できる番組も当然違います。BS放送はNHKのほか民放各社などがチャンネルを持っており、放送を行っています。新しい番組をBS放送用に製作しているほか、地上波で放送したものを再放送するなど、基本的に放送内容や放送趣旨は変わりません。
一方、CS放送を放送しているのはスカパーだけです。スカパーが受託放送事業者という形となり、約150の放送事業者が専門のチャンネルを持って放送をしています。
それぞれのチャンネルはスポーツや映画、アニメ、音楽といった独自性が強い傾向があります。
BS放送では民放各社が行っている放送は基本的に無料ですが、NHKをはじめWOWWOWやスターチャンネルは受信契約が必要で料金もかかります。またCS放送はスカパーとの契約が必要で、こちらも視聴するには料金が必要です。プランは視聴するチャンネルによって違います。
BS/CS放送を視聴するために必要な設備とは?
BS放送とCS放送を視聴するには、地上波とは別に下記のものが必要になります。詳しく見てみましょう。
・BS/CS放送対応アンテナ
前項でも紹介した通り、現在はBS放送用とCS放送用の人工衛星はどちらも東経110°の位置にあります。そのため、BS/CS放送用のアンテナが1基あれば、両方の電波を受信することができます。
BS/CS放送用アンテナはパラボラ型と呼ばれる、白いお椀型の形をしたアンテナです。
・BS/CS放送対応チューナー
最近はテレビにチューナーが内蔵されているものがほとんどで、新たにチューナーを外付けする必要はありません。ただし、内蔵されていないものもありますので、テレビを購入する際はBS/CSのアンテナ端子がついているかどうか確認しましょう。
また現在、見ているテレビで新たにBS放送とCS放送を見ようとしている場合は、お使いのテレビにBS/CSのアンテナ端子がついているか確認してください。もしなければ、新たにチューナーを購入する必要があります。
・BS/CS放送対応ケーブル
アンテナとチューナーをつなぐためにはケーブルが必要ですが、BS/CS放送を視聴する際は少し注意が必要です。それは部屋についているアンテナ端子によって用意するものが違うからです。
アンテナ端子が2つある場合は、1つは地上デジタル放送用でもう1つはBS/CS放送用です。テレビにあるアンテナ端子は地上デジタル放送用とBS/CS放送用に分かれていますので、それぞれに接続してください。
またアンテナ端子が1つの場合は、①地上デジタル放送用だけか、②地上デジタル放送用とBS/CS放送用の両方のどちらかです。
①の地上デジタル放送用のアンテナ端子の場合は、新たにBS/CSアンテナとテレビを接続する必要があります。アンテナをどこに設置するかにもよりますが、直接テレビに接続するのが一般的です。そのためには窓枠や外壁などにケーブルを通すことになります。
②の1つのアンテナ端子から地上デジタル放送用とBS/CS放送用の電波が得られる場合は、接続するケーブルは1本で構いません。しかし、テレビのアンテナ端子は地上デジタル放送用とBS/CS放送用の2つあります。そのため分配器を使って、電波を2つに分けてから接続する必要があります。
・B-CASカード
テレビ放送用の電波は暗号化されており、その暗号を映像に変換するのに必要なのがB-CASカードです。テレビやブルーレイなどの受信機に1枚必要で、これらを購入すると基本的に1枚同梱されています。
BS/CS放送を楽しむには最低限上記のものが必要です。あらかじめ確認しておきましょう。
まとめ
テレビは娯楽の王様と言われていますが、BS放送やCS放送も含めるとチャンネルが増えますので、おうちにいる時間がより楽しめるのではないでしょうか。
ただし、BS/CS放送を見るためには、地上デジタル放送とは違うパラボラ型のアンテナが必要です。
当社ではパラボラ型のアンテナの最適な取り付け場所の選定から、視聴の確認まで一貫して行っています。気軽にご相談ください。
アンテナ設置工事対応エリア
- 東京都
- 千葉県
- 神奈川県
- 埼玉県
- 大阪府
- 京都府
- 兵庫県
- 奈良県
- 滋賀県
- 和歌山県
- 三重県
- 愛知県
- 徳島県
- 香川県
- 愛媛県
- 高知県