アンテナ端子の種類とは?それぞれの特徴を解説
2021.11.29
アンテナ工事
アンテナで受信した電波をテレビに届けるにはケーブルで接続する必要があります。このケーブルの接続に不可欠なのが、壁面に設置されているアンテナ端子です。
屋外で受信した電波を室内に引き込むために部屋についていますが、このアンテナ端子には種類がいくつかあります。今回はこのアンテナ端子の種類とそれぞれの特徴について解説していきます。
屋外のアンテナで受信した電波を室内に引き込むのがアンテナ端子の役割
テレビは電波を信号に変えて初めて視聴できるようになります。この電波を屋外で受信するのがアンテナで、そのアンテナからテレビに電波を運ぶためには様々な機器や部品が必要です。
下記のものがその一例です。
- アンテナ
- 同軸ケーブル
- 分配器
- 分波器
- 分岐器
- ブースター
- アンテナ端子
このうち壁面についているアンテナ端子は屋外で受信した電波の、室内の引き込み口という役割を持っています。このアンテナ端子とテレビとをケーブルでつなぐことで、テレビに電波が届くのです。コンセントと並んで取り付けられていることがあるため、テレビコンセントと呼ばれることもあります。
現在の日本国内では、アンテナ端子の差し込み口には「F型端子」「直付端子」「フィーダー端子」の3つの種類があります。次の項目で詳しく解説していきます。
アンテナ端子の種類によってはケーブルの加工が必要になる
壁面についているアンテナ端子には主に3つの種類がありますが、現在は最初に紹介するF型端子が主流になっています。新しい建物であればほとんどがF型端子を用いています。
その次から紹介する「直付端子」「フィーダー端子」は現在ではあまり見かけなくなっていますが、古い住宅には残っているためそれぞれの接続の仕方などを紹介していきます。
・F型端子
F型端子は差し込み口が丸くなっているアンテナ端子です。ケーブルの先に「ストレートプラグ」「F型プラグ」などのプラグがついていると、接続しやすくなっています。テレビ側についているアンテナ端子と同様の形になっているため、使い慣れている方も多いでしょう。
差し込み口がネジ切りになっており、接続した後で固定できるようになっています。このほか、プラグを差し込むだけのプッシュ型端子もあります。こちらはネジ切りがないため、抜き差しがしやすい分、外れやすいという特徴もあります。
また、このF型端子がコンセントボックスに1つついている場合と、2つついている場合があります。機能的には大きな違いはありませんが、2つついている場合は地上波用とBS/CS用の電波に分かれています。地上波用は地上波用、BS/CS用はBS/CS用のテレビにあるアンテナ端子につなぐ必要があります。つまりケーブルが2本必要になるということです。
一方、壁面のアンテナ端子が1つの場合は地上波用とBS/CS用の電波がまとまって届いています。テレビでそれぞれのチャンネルを視聴するには、電波を分けてからテレビのアンテナ端子につなぐ必要があります。この場合に用いるのが分波器です。
地上波デジタル放送とBS/CS放送のどちらも視聴したい場合は、分波器を用いてからテレビに接続することになります。
・直付端子
今ではほとんど見られなくなりましたが、築年数の経っている住宅やアパートなどで見られるのが直付端子です。ケーブルの芯線を金属パネルに直接つなげる仕組みなっています。そのため同軸ケーブルを加工する必要があります。
同軸ケーブルの加工方法は下記の手順で進めます。
①カッターやナイフなどでケーブルの外被をむきます。
②網線をめくり、ケーブルの外側に折り返します。
③網線の内側にある絶縁体を切り取ります
④絶縁体の内側にある芯線をむき出しにします
⑤直付端子の固定金具にケーブルを固定し、芯線を接続します
以上の方法で直付端子とケーブルの接続は完了です。ただし、電波が漏れやすいなどの性質があり、電波漏洩などの電波障害が起きやすいとされています。
弊社では将来的なことも考えて、コンセントボックス自体をF型端子に交換することをおすすめしています。
・フィーダー端子
こちらもほとんど見られなくなりましたが、F型端子が使用されるまでは日本国内で主流とされていたフィーダー端子です。ケーブルの接続部分が2つある端子で、ケーブルはそのまま使用できないためケーブルを2つに分ける整合器を利用する必要があります。直付端子に接続する際と同様にケーブルを加工して、芯線を整合器につなぎます。
こちらも直付端子と同様に芯線を露出させて接続させますので、電波障害が起きやすいとされます。そのためF型端子に交換することをおすすめしています。
ちなみに2018年12月から放送が開始されている「新4K8K衛星放送」は、F型端子による接続かSHマーク登録の機器を使用していない場合、同年に施行された電波法により違法となります。電波漏洩により、他の電子機器などに影響をおよぼす可能性があるからです。
どちらのケースでも弊社でアンテナ端子の交換工事を行っています。お気軽にご相談ください。
まとめ
壁面についているアンテナ端子は電波の通り口で、室内に電波を引き込む際に必要です。端子の種類が3つありますので、それに合わせた接続方法をするようにしましょう。
弊社ではそれぞれの端子に合わせた接続方法で接続を行うほか、アンテナ端子の交換工事も行っています。電波漏洩などが起きないようにおすすめしていますので、各ご家庭で不安な場合はご相談ください。
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