【プロが解説!】アンテナ端子の無い部屋でもテレビを楽しむ方法
2023.08.08
アンテナ工事
『テレビが見たいけど、自分の部屋にアンテナ端子が無い…』
テレビ放送を楽しむには、アンテナからの電波をテレビに送るためにケーブルを使用する必要があります。
その中でも重要な役割を果たすのが、壁に設置された「アンテナ端子」です。しかし、全ての部屋にアンテナ端子が設けられているわけではありません。
そこで、アンテナ端子のない部屋でもテレビを楽しむ方法について、無線技術を活用したアプローチを含めてご紹介いたします!
【アンテナ端子の重要性とは?】
アンテナ端子とは、アンテナからの電波をテレビに繋げるためのケーブル差し込み口のことです。電源コンセントと同じように、室内の壁に設置され、場合によってはコンセントボックスと統合されていることもあります。
通常、各部屋にはアンテナ端子が完備されており、ここを介してテレビ視聴が行われます。
しかし、全ての部屋にアンテナ端子が備わっているわけではありません。
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【アンテナ端子の個人設置はリスク高!専門家にお任せを】
アンテナ端子の取り付けは電気や配線に関する専門知識と技術が必要です。そのため、個人での作業はおすすめできません。
アンテナ端子の追加、交換、移動には特別な資格は必要ありませんが、誤った手順で行うと自宅の設備を損傷させる恐れや、他の部屋のテレビ視聴に支障をきたす可能性があるため、自己作業はなるべく避けるべきです。
なお、アンテナ端子と電源コンセントが同じコンセントボックスに組み込まれている場合、その作業には『電気工事士の資格』が必要ですので注意してください。アンテナ工事専門家に依頼することをおすすめいたします。
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【アンテナ端子の無い部屋でテレビを観る5つの方法】
個人作業にはリスクが伴いますが、代わりにアンテナ端子の無い部屋でテレビ視聴を可能にする、5つの効果的な方法をご紹介します。
こちらで紹介する方法は、アンテナケーブルを無線化する方法や、わずかな費用で快適なテレビ視聴を実現する方法など、多様なニーズに対応していますので、是非参考にしてください!
①:手軽に実現、室内アンテナを活用
最も簡単な方法は、テレビに室内アンテナを接続することです。
多くの場合、手頃な価格で数千円から入手可能です。最近の傾向として、室内アンテナの性能向上が見られ、電波受信の精度も向上しています。また、製品自体もコンパクト化されており、限られたスペースにも容易に設置可能です。
ただし、電波が弱い低電界地域では、安定したテレビ視聴が難しい場合があります。中電界や強電界地域でも、微細な状況の変化が電波の乱れを引き起こすことがあり、安定した視聴が可能かどうかは実際に設置してみるまで確定的ではありません。
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②:ワンセグ・フルセグ機能を備えたデバイスを活用
新たなテレビ購入を検討中であれば、ワンセグやフルセグ機能を持つポータブルテレビが販売されていますので、おすすめです。さらに、ワンセグやフルセグ機能を備えたパソコン、スマートフォン、タブレットも、テレビ視聴を可能にできる選択肢となります。
ただし、室内アンテナと同じく、実際に設置してみないとテレビの受信状況が確認できません。特にコンクリート構造の建物内では、電波受信が制約される場合があり、安定したテレビ鑑賞が可能かどうかは事前に判断するのは難しい点です。
③:無線LAN経由でテレビ視聴
部屋にアンテナ端子が無い場合でも、無線LANを介してテレビ視聴が可能です。
しかし、留意すべき重要な点は、電波の送信が認められていないという点です。テレビ電波の無許可送信は違法行為であり、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が課せられる可能性があります。
ただし、アンテナによる電波受信後の信号を、テレビやスマートフォン、タブレットなどのデバイスに転送することは合法です。これはDLNA(Digital Living Network Alliance)のガイドラインに基づいて、無線LAN環境を築くことで実現します。
DLNAに必要な主要な機器は、以下の3つです。
・チューナー(ブルーレイレコーダー等も利用可能)
・無線LANルーター(Wi-Fiでも対応可能)
・テレビ、スマートフォン、タブレット等のデバイス
接続手順は以下の通りです。
①アンテナ端子のある部屋にチューナーを設置
②チューナーとルーターを接続
③ルーターとデバイスを接続
これにより、チューナーからデバイスへ映像を転送できます。
ただし、手順にある通り、チューナーはアンテナ端子と連携する必要があるため、理想的には同じ部屋にアンテナ端子が存在することが望ましいです。従って、アンテナ端子がない場所、例えばワンルームアパートメントなどでは、この方法は適用できないことに留意してください。
④:光回線の利用でテレビ視聴
光回線は、光ファイバーを介して提供される高速なインターネット回線で、現在多くの住宅で普及しています。
高速通信が可能であり、テレビ映像の送受信も可能です。そのため、室内にアンテナ端子が存在しなくても、光回線の利用によってテレビを楽しむことができます。
各事業者や回線により異なりますが、一般的には専用の機器を光回線に接続し、それを専用のチューナーを通じて映像化することで、テレビ番組を視聴できるようになります。
ただし、光回線テレビを楽しむには各事業者との契約が必要です。その為、アンテナ利用でのテレビ視聴とは違い、基本的には使用料が発生します。
また、地上デジタル放送やBS・CS放送が視聴可能な地域は限られている場合もあります。そのため、申し込む前に必ず対象地域を確認することをお勧めします。
・『BS/CS放送』について詳しくはこちら
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⑤:専門業者に依頼してアンテナ端子を増設
無線LANが利用できない、ケーブルの配線が煩わしいなど、前述の方法が適用できない場合、専門業者にアンテナ端子の増設を依頼することを検討しましょう。
この方法の利点は、信号が安定し、配線が短縮されることです。テレビ端子の増設には、地デジのアンテナをアンテナケーブルで接続し、テレビの電波を壁のテレビ端子に伝える作業が含まれます。
テレビアンテナからテレビまでの距離が短く、屋内配線も短くて済むため、電波の安定性が確保されます。
まとめ
今回は、アンテナ端子の無い部屋などでテレビ視聴をするための方法をご紹介させていただきました。
簡単に視聴が可能になる方法も幾つかございますが、やはり安定した視聴にはアンテナ端子の増設がお勧めです。
また、個人での増設作業はリスクが大きいため、なるべくアンテナ工事専門業者へ依頼されることもお勧めいたします。
さくらアンテナでは【無料お見積り・現場調査(電波測定)】を行い、お客様のお困りごとに最短即日対応させていただきます!
ぜひ、お気軽にご相談ください!
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