テレビアンテナの屋根馬の種類と選び方!設置方法を解説!
2022.12.29
アンテナ工事
屋根馬とは、新規でアンテナを設置する場合やBSアンテナを追加する場合に、屋根にアンテナを固定するための土台のことです。
この記事では、屋根馬の種類や屋根馬はどのように選んだらよいのか、屋根馬の設置方法などを解説しています。
アンテナの屋根馬についてお悩みの方はぜひご覧ください。
アンテナの屋根馬の種類
アンテナの屋根馬には「一般的な屋根馬」「BS用屋根馬」「アマチュア専用屋根馬」の3種類あります。
それぞれの特徴と用途を解説します。
①一般的な屋根馬
一般的な屋根瓦は、素材は溶融亜鉛メッキ製とステンレス製があり、ネットなどで1,500〜7,000円で販売されています。
屋根馬にアンテナマストを差し込んで使用しますが、家庭用のものであればほぼ対応可能です。
最近では、屋根馬の脚の部分に横棒(ステー)を加えて補強した屋根馬も販売されています。
②BS用屋根馬
BS用のパラボラアンテナを設置する場合に最適な屋根馬です。
BS用屋根馬は、5,000円程度で販売されています。
重いBSアンテナマストを支えるために、マストを差し込む部分が長く頑丈に作られています。
屋根馬とマストがしっかりと固定されているため、雨や風によってマストが回ることはまずありません。
マストを継ぎ足せば、地デジ用アンテナも同時に設置できます。
③アマチュア無線用屋根馬
アマチュア無線を利用するためのマニアックな屋根馬です。
しかし基本的にはアマチュア無線の屋根馬は専用である必要がなく、一般的な屋根馬で問題ありません。
しかし、アマチュア無線では通常よりも長いアンテナマストを使用することがあります。
このような場合はアマチュア無線専用の頑丈な屋根馬が必要です。
長いマストに大きなアンテナを設置すると、風の影響で回ったりゆがんだりする可能性があり、通常のテレビ用の屋根馬では強度に不安があります。
アマチュア無線用屋根馬は、20,000円〜40,000円程度と、一般的な屋根馬の10倍程度の価格です。
アンテナの屋根馬の選び方
アンテナの屋根馬の選び方を紹介します。
棟瓦幅
屋根馬のサイズは棟瓦の幅で決まっています。
棟瓦とは、屋根面と屋根面がぶつかって山折りになっている頂点の瓦のことです。
この棟瓦の幅によって屋根馬を選びましょう。
小屋根用、中屋根用、大屋根用があり、対応する幅は以下のとおりです。
小屋根 | 中屋根 | 大屋根 |
棟瓦の幅250㎜まで | 棟瓦の幅315㎜まで | 棟瓦の幅352㎜まで |
適合マスト径は全てφ25~32mmに対応しています。
素材
屋根馬の素材は、ほとんどが耐食性に優れた塩害対策用の溶融亜鉛メッキ製です。
風や雨にも耐えられるよう耐候性が高いといわれています。
塩害の多い地域では、防サビ性能がさらに高く耐久性に優れたステンレス製がおすすめです。
ステンレス製の屋根馬の種類は少なく、サイズも一つしかありません。
海に近く塩害が多い地域では、ステンレス製を選ぶとよいでしょう。
アンテナの屋根馬を設置する方法
新規でアンテナを設置する時はもちろん、アンテナを交換する際にも、同時に屋根馬の調整と再設置が必要になります。
屋根馬は屋根の上だけでなく、壁面やベランダにも設置可能です。
それぞれの設置方法を解説します。
屋根上に設置する
切妻屋根と寄棟屋根であれば、アンテナを屋根の上に設置できます。
しかし屋根の上は危険なので、必ずヘルメットや命綱を腰につけるなどの落下防止対策をしましょう。作業は2人以上で行う必要があります。
それでは設置方法を解説します。
アンテナマストに必要なものを取り付ける
設置する前に、アンテナマストに次のものを全て取り付けておきます。
- アンテナ
- ステー止めリング
- ケーブル類
ステー止めの取り付け
アンテナを取り付ける場所から、3方向または4方向にステー止めを取り付けます。ステー止めは、一般的に破風板に取り付けます。
ステーの取り付け
ステー止めリングにステーを取り付けます。ステーは余裕をもって長めにしておきましょう。
屋根馬を仮置きする
屋根馬の足が全て屋根に密着し、垂直に立つように仮置きします。
アンテナマストを仮止めする
屋根馬にアンテナマストを差し込み、仮止めします。
全体を固定する
一人がマストを持ち、もう一人がステーを張ります。
屋根馬のグラつきがないか、マストが垂直になっているか、アンテナの方角は大丈夫かを確認して全体を固定しましょう。
地デジ放送はお近くの電波塔の方角、BSアンテナは基本的には南西方向にアンテナを向けます。
受信レベルを確認する
レベルチェッカーなどで、受信レベルを確認します。
実際にテレビ画面が問題なく映れば完成です。
なお、地デジアンテナとBSアンテナを両方設置する場合は、1m以上離して設置しましょう。
地デジアンテナとBSアンテナの位置が近いと、受信障害の原因になる可能性があります。
壁面に設置する
電波を受信しやすいことから、通常テレビアンテナは屋根上に設置しますが、片割れ屋根など屋根上に設置しにくい場合は、壁面に設置することがあります。
壁面に専用の固定金具をつけ、アンテナマストを屋根馬に差し込んで取り付けます。
ベランダに設置する
設置場所が確保できて受信に問題なければ、ベランダに設置できます。
アンテナは大きいので場所は取りますが、ベランダへの設置は危険がなく、受信トラブルの際もすぐに対応できるのはメリットです。
ベランダに屋根馬を直接立て、ステーで固定し、マストを差し込んで設置します。
まとめ
今回は、アンテナの屋根馬の種類や選び方、設置方法について紹介しました。
アンテナの屋根馬は主に下記の3つをポイントに選びましょう。
- 対応アンテナの種類
- 棟瓦幅
- 素材
アンテナの設置は、屋根上の場合、専門家でなければ非常に危険を伴います。
また、受信感度はアンテナの向きにより数mm単位で違ってくるため、慣れていないと難しい作業です。
そのため、基本的にはアンテナの設置は、プロであるアンテナ業者への依頼をおすすめします。
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