アンテナ屋根裏設置のメリット・デメリット、失敗しない方法を解説
2021.01.25
アンテナ工事
メリットがたくさんあって、ここ数年希望者が増えているのがアンテナを屋根裏に取り付ける屋根裏設置です。
しかし、どの住宅にもできるわけではありません。
そこでこの記事では、アンテナを屋根裏に設置する際のメリットやデメリットを紹介し、設置できないケースについても解説していきます。
屋根裏設置で失敗しないための参考にしてください。
テレビアンテナを屋根裏に設置するとメリットが多い
ひと昔前は屋根の上に大きなアンテナがあるのが当たり前の風景でしたが、ここ数年はアンテナが屋根に設置されていない住宅も増えてきました。
外壁に設置する箱型のデザインアンテナが広く普及しているのと、屋根裏にアンテナを設置する方法が採用されるようになってきているからです。
このアンテナの屋根裏設置には様々なメリットがあり、新築で最初から採用される方や屋根上にアンテナを設置していたが屋根裏に移動される方なども増えています。
では、具体的にどのようなメリットがあるのか主な4つを紹介していきます。
メリット①:アンテナの寿命が長くなる
屋根裏の設置によってアンテナの寿命を長くすることが可能です。
テレビアンテナは屋外に設置されるのが一般的ですので、雨や風に耐えられるように耐久性も考慮して製作されています。
とは言っても、やはり寿命があります。
紫外線や雨風などに常にさらされてしまうからです。
しかし、これらの要因を少しでも減らすことができれば、一般的に10〜20年と言われるアンテナの寿命はより長くなるのです。
屋根裏設置はもちろん屋内にアンテナを設置しますから、こうした天候による経年劣化を避けることができるのです。
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メリット②:悪天候でアンテナが壊れたり、落下するリスクがない
屋根裏設置だと屋内にアンテナがあるので、悪天候の被害を直接受ける事はありません。
テレビアンテナを屋根の上に設置する場合、雨や風など天候の影響を受けます。
そのため強風でアンテナが倒れたり、落下するケースもあります。
しかし屋内にアンテナを設置していれば、そうしたリスクはなくなります。
特に台風の多い地域や、毎年雪が多く降る地域、海岸に近く潮風で金属が錆びやすい地域などではアンテナへのダメージがありますので、屋根裏設置を希望する方が増えています。
メリット③:お住まいの外観を損なわない
「家の外観に合わないから屋根上にアンテナを設置したくない」
実はこうした理由から屋根裏設置を希望される方が非常に多いです。
テレビを観るにはアンテナが必要ですが、デザイン性の高い住宅に一般的な八木式アンテナが設置されていると外観の良さが損なわれてしまう、と考える方も多くなっています。
またアンテナで受信した電波をテレビに送るには同軸ケーブルが欠かせません。
しかしそのケーブルが外壁の上を這っているのも、「見栄えが良くない」と敬遠する方もいらっしゃいます。
一方、屋根裏にアンテナを設置すると、アンテナはもちろんケーブルも外から見えないように隠すことができるので、外観のデザイン性を損なうことがないのです。
メリット④:鳥が原因になる被害が減る
屋根裏設置だと、鳥が原因のアンテナへのトラブルは無くなります。
また、お住まいへの被害も減ります。
アンテナのトラブルで意外と多いのが、カラスなどの鳥による鳥害(ちょうがい)です。
八木式アンテナの棒の部分であるエレメント(素子)は、鳥がひと休みをするのに絶好の場所になります。
そういう映像を見たことがある方も多いでしょう。
しかしアンテナに鳥が止まると、アンテナの方向が微妙にずれて映像が乱れたり、フン害によって屋根が汚れるといった被害も出てしまいます。
アンテナを屋根裏に設置すると、こうしたトラブルを防ぐことができます。
アンテナの屋根裏設置にはデメリットもある
ここまではアンテナを屋根裏に設置するメリットについてご説明してまいりましたが、ここからは主な4つのデメリットについても解説していきます。
屋根裏設置で失敗しないためにもデメリットの部分を理解しておきましょう。
デメリット①:受信電波が弱くなってしまう
屋根裏にアンテナを設置した場合、屋根に遮られて受信できる電波が弱くなってしまいます。
この為、視聴可能なアンテナレベルにならず、ブースターを取り付ける必要が出てくる場合があります。
しかし、もともと電波が弱い地域などでは改善できない可能性もあります。
屋根裏でも十分な電波が受信できるかどうか事前に確認しておきましょう。
デメリット②:豪雪地帯には設置が向いていない
豪雪地帯にはアンテナの屋根裏設置は向いていません。
屋根に雪が多く積もってしまうとテレビの電波が弱くなってしまいます。
屋根裏自体が電波が届きにくい場所ですので、さらに受信環境が悪くなってしまう可能性があります。
デメリット③:太陽光発電パネルの設置が難しくなる
太陽光パネルがあると、テレビの電波が届きにくくなってしまいます。
その為、太陽光パネルを既に設置している場合は屋根裏にテレビアンテナを設置することが難しくなってしまいます。
また、将来的に太陽光パネルの設置を検討されている場合も屋根裏設置が難しくなります。
デメリット④:BS/CSアンテナを設置できない
BS/CSアンテナは屋根裏で電波を受信することができません。
これは、地デジの電波と違い、衛星放送の電波は屋根などの障害物を通り抜けることができないためです。
地デジのアンテナを屋根裏に取り付けるのと一緒にBS/CSアンテナの設置を希望される方もいらっしゃいますが、このような理由から地デジアンテナのみの設置になってしまいます。
テレビアンテナの屋根裏設置で失敗しないための条件
様々なメリットがあるアンテナの屋根裏設置ですが、どの住宅にもできるわけではありません。
そこで、屋根裏設置をするためにクリアすべき必須条件を紹介します。
点検口が設置されていること
点検口が無いと屋根裏に入ることができないので、アンテナを設置することはできません。
事前に、人や物が通れる十分な大きさの点検口があるかどうか確認しましょう。
アンテナが設置できるスペースがあること
もちろん屋根裏にアンテナを設置できるスペースがなければいけません。
八木式アンテナであれば5メートル立方程度の大きなスペースが必要になります。
ただデザインアンテナであれば1メートル四方程度のスペースがあれば設置することは可能です。
工事や点検するときの作業スペースも必要ですし、屋根裏へ入るための動線が確保されていることも重要です。
テレビが視聴できる強さで電波を受信できること
いくらアンテナを設置できるスペースがあっても、電波が届いていない場所では設置しても意味がありません。
通常の屋根であれば電波は通りますが、金属製の屋根の場合は電波が弱くなってしまいます。
また高い建物が周辺にあると、電波塔の方角との兼ね合いで電波が届かないケースが考えられます。
特に、屋根裏のスペースが狭い場合は設置できる場所が限られるため、視聴に耐えられる電波を受信できるスペースも広くないのが一般的です。
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ソーラーパネルが設置されていないこと
デメリットの項目でも書きましたがソーラーパネルは電波を通しにくいので、ソーラーパネルがすでに設置されている場合は屋根裏にテレビアンテナを設置することは難しいと考えていいでしょう。
ただし、屋根裏にソーラーパネルの影響を受けないスペースがあれば、設置することができますので、初めから無理だと思わずにアンテナ工事業者に相談してみてください。
プロの工事技術者が電波測定器などを用いて適切に調査をしてくれます。
まとめ
電波が届いていない、取り付けるスペースがないとテレビアンテナを屋根裏に設置することはできません。
またソーラーパネルが設置してある場合も、一般的に施工は難しいと言えるでしょう。
しかし寿命が延びるなど、テレビアンテナを屋根裏に設置するとメリットがたくさんあります。
テレビアンテナの交換を考えている方は、屋根裏設置ができないか、一度アンテナ工事専門業者に相談することをおすすめいたします。
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