テレビ用同軸ケーブル(アンテナケーブル)の種類や仕組みの違いを解説
2021.01.20
アンテナ工事
テレビとHDDレコーダーなどを接続するときに使うアンテナケーブル。ひとことでアンテナケーブルと言いますが、種類はひとつではありません。
そのため、ご自分で接続したいときに、どのケーブルを買っていいのか、戸惑う方も多いと聞きます。
そこで、アンテナケーブルの基礎知識について今回の記事で取り上げていきます。
アンテナ工事の現場で培ったプロの知識をもとに、皆様にわかりやすく解説させていただきます。
この記事を読めば、きっと必要なアンテナケーブルを見つけることができるはずです。
同軸ケーブル(アンテナケーブル)はアンテナで受信した電波を届ける重要なパーツ
テレビ用同軸ケーブルとはテレビアンテナで受信した電波が通る道で、アンテナケーブルとも言います。
アンテナがあっても、同軸ケーブルで繋がっていないと部屋までテレビの電波が届きません。つまり、テレビを観るのには絶対に欠かせないパーツのひとつです。
4層構造になっているのが一般的で、真ん中に銅線があり、外側に行くにつれてプラスチックの絶縁体、網状のコード、プラスチックの絶縁体となっています。
中心にある銅線がプラス信号を通し、網状のコードがマイナス信号を通します。
さらに網状のコードは外部からのノイズを遮断する役割も担っています。
同軸ケーブルは電波を効率よく運ぶことができます。
外からの電波やノイズの影響も最小限にできるため、アンテナで受信した電波を安全に、高品質でテレビまで届けることができます。
「3C」「4C」「5C」など、それぞれが何を表しているか解説
テレビ用同軸ケーブル(アンテナケーブル)を使い分けるのに目安になるのがその太さです。
テレビ用のアンテナケーブルの太さは「3C」「4C」「5C」といった表記がされていて、数字が大きい方が太く、小さい方が細くなっています。
「C」はテレビ用の特性インピーダンス75Ωを表しています。また、「S-3C」のように「S」が付くものはBS/CS放送に対応していて、付かないものは非対応になります。
「10C」以上のものもありますが、家庭用として一般的に販売されているのは「3C」から「5C」までになります。
下記の太さが基準になっていますので、参考にしてください。
・3C…直径約5.4ミリ
・4C…直径約6ミリ
・5C…直径約7.7ミリ
ケーブルの太さによってそれぞれに特徴がありますので解説していきます。
細いケーブルの特徴(3C・4C)
①それほど堅さがないため素人でも取り扱いやすい
②細かな配線に向いている
③断線しやすい
④電波が弱くなりやすい
太いケーブルの特徴(5C~)
①太いため細かな配線はしづらい
②断線しにくい
③電波が弱くなりにくい
④耐久性が高い
ここまでアンテナケーブルについてご説明してまいりましたが、知識がない方にとっては少し難しく感じたのではないでしょうか。
ケーブルやアンテナについてお悩みがございましたら、ぜひさくらアンテナに一度ご相談ください。
適切なケーブルのご提案やアンテナの種類についてなど詳しくお伝えすることができます。
アンテナ設置・工事に関するお困りごとならさくらアンテナにお問い合わせください。
アンテナケーブルは使用する長さを調べておきましょう
アンテナケーブルを選ぶ際に、どのくらいの長さで使うのかも重要な確認事項です。
それは、同軸ケーブルは長くすればするほど流れる電波が弱くなり、細いケーブルだとさらに弱くなりやすいという性質がある為です。
例えば、3Cは3メートル以下くらいまでで使うのが適しているとされ、それ以上になると電波が弱くなり、テレビが観られない状態になる可能性があるのです。
下記にケーブルの太さと、それに適した長さ、さらに最適な用途をまとめてみました。
・3C…3メートル以下(テレビ周辺の短い区間配線向け)
・4C…5メートルから10メートル以下(室内でのメイン配線向け)
・5C…10メートル以上(屋外の配線向け)
一般的に6畳の部屋の広さは周囲が12メートルくらいですから、アンテナ端子から一番遠い位置にテレビを置く場合は余裕を持って8〜10メートルの長さが必要になります。一般家庭用だと4Cの太さのものが最適と言えます。ぜひ覚えておきましょう。
プラグの種類も複数あり。それぞれの仕組みを解説
アンテナケーブルをテレビやアンテナ端子につなぐにはプラグが必要になります。
このプラグにはいくつか種類があり、対応していないプラグでは接続できない場合があります。
購入前に、お住まいで使用できるタイプ、できないタイプを把握しておきましょう。
代表的なプラグとしては下記の3つがあります。
ストレートプラグ
テレビ用のアンテナケーブルとして最も用いられているのがこのストレートプラグです。端子に差し込むだけで接続することができます。
汎用性が高く、ほとんどのアンテナ端子と接続することができます。
L型プラグ
L型プラグはプラグの先がL型になっているのが特徴です。
差し込んだ際にケーブルが壁やテレビなどに沿うような形になるため、配線をスッキリしたいとき、あるいはそれほど広くない部屋にオススメです。
スペースが狭い場所の配線に最適ですが、アンテナ端子の場所や端子周辺の状態によっては接続が難しい場合もあるので確認が必要です。
F型プラグ
F型プラグはねじ込み型になっているのが特徴です。ネジ切りがされている端子で用いられ、ねじ込むとネジでしっかり固定されるので引っ張っても抜けにくくなります。
ケーブルの抜き差しを頻繁に行うご家庭にはオススメできませんが、小さなお子さんがいるご家庭では感電防止用に取り入れるケースも多くなっています。
アンテナケーブルを購入する際は、プラグがついている商品とついていない商品があります。プラグがついているものは接続できる型か、先に確認してから購入しましょう。
一方、プラグがついていないものはプラグを別に購入する必要があります。その際も、プラグの型をしっかり確認してから購入しましょう。
まとめ
量販店やインターネットショッピングで手軽に購入できるアンテナケーブルですが、やはり用途に合わせたもの、ご家庭のアンテナ端子に適したものを選ぶ必要があります。
ここまでアンテナケーブルについてご説明してまいりましたが、知識がない方にとっては少し難しく感じたのではないでしょうか。
どのアンテナケーブルがいいか分からない方や、ご自分でケーブルの配線ができないという場合は、ぜひアンテナ工事専門業者にご相談ください。適切なケーブルのご提案やアンテナの種類についてなど詳しくお伝えさせて頂きます。
本記事をご覧いただき、ケーブルのことを含めて様々なことをアンテナ設置・工事業者に相談したいと思われた方は、ぜひ弊社さくらアンテナにお問い合わせください。新しいアンテナの設置・工事や修理などをいたします。最安値8,000円(税抜)〜から対応しております。
365日年中無休24時間受付しておりますので、ぜひお問い合わせください。
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