意外と知らない。アンテナ工事の見積書に含まれているこれって何?
2020.12.17
アンテナ工事
アンテナ工事を依頼した場合、見積書には見慣れない言葉も並びます。「屋根馬」や「ステーアンカー」などは、アンテナ工事特有の器具ですから、名前を聞いただけで分かる人は少ないでしょう。
そこで今回は、アンテナ工事に使われる部品や器具について解説していきます。この記事を読めば、見積書に書かれているだいたいのことが分かるはずです。
アンテナを固定する装置や器具
アンテナを取り付ける際に、アンテナ本体以外には固定するための器具や装置が必要となります。また受信した電波をテレビに届けるためのケーブルについても見てみましょう。
同軸ケーブル
アンテナからテレビまで電波を届けるのがこの同軸ケーブルです。ご自分でテレビ配線をしたことがあるなら、触ったこともあるはずです。
中心に銅線があり、その外側はプラスチック製の絶縁体、さらにその外側に網状のコードが巻き付けられています。
銅線がプラス信号、網状のコードがマイナス信号を通電させる仕組みになっていて、この網状のコードが外部からのノイズを遮断する役目を果たしています。
4C(外径約6ミリ、絶縁体約4ミリ)と5C(外径約7ミリ、絶縁体約5ミリ)の2つのサイズのものがメインで使われます。主に5Cのほうが防水性や耐久性があるとされ、屋外で使うときに用いられます。
屋根馬
アンテナは屋根の上につけるのが一般的ですが、その際に不可欠なのが屋根馬です。アンテナをつける際の土台と考えるといいでしょう。特に、屋外につける場合は雨や風、ときには台風や積雪などに耐えられなければなりません。頑丈な支えになるよう、通常は四本の柱で支える形になっています。
台風が多い地域などでは、ステーと呼ばれる横棒を加えた屋根馬を勧められる場合もあります。ステーが付いているほうがもちろん強固です。
通常は溶融亜鉛メッキ製で錆にも強いのですが、より強い防錆性能を求めるのであれば、ステンレス製が最適です。
価格は2000円前後からと比較的低価格です。大きな屋根に取り付ける頑丈なものは10000円前後のものもあります。
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アンテナマスト
アンテナを取り付ける際に、芯になるポールです。アンテナをこのアンテナマストに取り付け、それを屋根馬に取り付けるといった流れになります。
防錆のためステンレスやアルミでできており、太さは25〜32ミリが主流です。受信するためにアンテナを高く上げる必要がある場合は、継ぎ金具などで延長することもあります。
止め金具などとセットで価格が設定されている場合がありますが、500円から2000円前後が相場です。
その他の器具や装置
屋根の上にテレビアンテナを設置する際には、屋根馬やアンテナマストをより強く固定するために様々な器具や道具が使われます。
・ワイヤー(支線)…アンテナが倒れないように、複数の方向から引っ張る役目をしています。一般的には4カ所から引っ張るので、4本のワイヤーが必要になります。
・ステーアンカー…ワイヤーを住宅に留める金具です。主に破風という場所に取り付けます。
・ターンバックル…ワイヤーの張り具合を調節する器具です。ワイヤーが4本であれば、ターンバックルは通常4つ用います。
・インシュレーター…ケーブルがアンテナマストや壁に接触しないように用いる器具です。
もちろんすべて覚えなくて構いません。ただし見積書にこうした言葉が書かれていたら、工事業者に念のため確認してくださいね。
電波状況により必要になる器具や装置とは?
ケーブルで屋内に引き入れた電波をテレビに届けるためには、さらにいろいろな装置や器具を用います。もちろんそれぞれに役目があり、必要ない場合もあります
ブースター
ブースターはアンテナで受信した電波をより強くしてテレビに届ける役割をしています。受信レベルが低い場合、テレビを視聴できる適正レベルに電波を強くすることができます。
価格は5000円から15000円程度が主流。地デジのみ、地デジとBS/CS放送、地デジとBS/CS放送、さらに4K8K放送、といったように対応できる放送が違います。
分配器
分配器は、電波を均等に分配することができる装置のことです。ビデオやBDレコーダーに電波を分ける際に、一般の方でも取り付けたことがあるかも知れませんね。
100円ショップでも買えますが、耐久性や性能などに不安がある場合は、国内メーカーのものを購入しましょう。価格は800円〜1500円前後です。
分波器
分波器は地デジと衛星放送の電波を、それぞれの放送用に分けるための装置です。
最近は、地デジと衛星放送の電波を1本にまとめて配線しているケースがあります。この場合、アンテナ端子に2つの電波が届いているので、分波器を使ってそれぞれの放送用に電波を分けることになります。
こちらも価格は800円〜1500円前後です。
アンテナ端子ボックス
電波を室内に引き入れる役目をするのがアンテナ端子です。このアンテナ端子とテレビを、ケーブルでつなぐことでテレビに電波が届くようになります。
電源コンセントと一体になっているものが主流ですが、アンテナ端子だけのボックスもあります。価格帯は200円〜1000円前後です。
その他の費用
工事業者によりますが、別途「出張費」や「特殊作業費」が見積書に記載されていることがあります。一般的に出張費は自宅を訪問することでかかる費用、特殊作業費は高いところで作業するための費用になります。
これらの価格は業者によって違いますので、見積書をもらった際は適正価格かどうか、施工前にしっかり確認しましょう。
まとめ
アンテナ工事には、実にいろいろな器具や装置が使われていることが理解できたのではないでしょうか。
業者によっては一式として見積書を提示してくる場合があります。あとで追加料金を請求されることもありますので、費用だけでなく内容までしっかり確認しましょう。
さくらアンテナでは、商品代、設置工事費用、アフターサービスも全て込みのお値段でアンテナ工事を行っております。追加料金は発生しませんので、ご安心ください。
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