八木式アンテナで地デジを快適に観よう!!
2021.04.09
アンテナ工事
地上デジタル放送を見るのに欠かせない八木式アンテナですが、ただ設置されていれば良いという訳ではありません。
問題なく、そして快適にテレビを見るには実は細かなところも気にしなければなりません。
通常、アンテナ工事の専門業者に依頼する場合はすべてお任せになります。
ですが、ご自分でも知識を持っていると、相談や工事の際にも話がスムーズになります。
地デジを快適に観るために、ぜひ八木式アンテナのことについて知識を深めていきましょう。
快適に地デジを見るにはまずは地域の電波状況を知ろう
まず八木式アンテナのことを知る前に、その地域にどれくらいの電波が届いているかを把握しておく必要があります。
実は電波の違いによって選ぶアンテナが違ってくるのです。
ここから理解していきましょう。
一般的にはテレビ電波の強さは次の3段階に分かれます。
「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」です。
もちろんその字の通り、強電界がテレビ電波が一番強く、弱電界が一番弱い地域です。
その地域に届く電波が強ければ、アンテナの受信能力がそれほど高くなくても、画質に問題なく地デジ放送を観ることができます。
反対に、電波が弱ければ、地デジの画質が悪いだけではなく、ときにはブラックアウトやブロックノイズなどの受信障害を起こしてしまい、まったく放送が観られなくなることもあります。
その場合は受信能力の高いアンテナが必要で、さらに電波を強めるための機器であるブースターを設置する必要が出てきます。
ですから、その地域に届く電波が強いか、弱いかは、アンテナを選ぶ前に確認しないといけない事項なのです。
では、どうして電波の強い地域と弱い地域があるのでしょうか。
それはいくつか要因がありますが、まず第一に考えられるのが電波塔との距離です。
距離が遠くなればなるほど、電波は弱くなる性質があります。
また電波塔から電波が届く間にその障害となるものがいくつもあります。例えば、高いビルやマンション、山などです。
こうした障害物が影響して電波が弱められてしまうのです。
ただし、地域による電波の強さに明確な区別がついている訳ではありません。そのため、住んでいる地域が「強電界地域」か「弱電界地域」かを知る方法はありません。
ただし、一般社団法人放送サービス高度化推進協会のホームページより、ご自分が住んでいる地域の受信状況を調べることができます。
ご自宅の住所や郵便番号を入れることで、「放送エリアのめやす」がマップ上に現れます。
オレンジ色に塗られた部分が受信に問題ない地域となっています。
ただし、ご自宅が電波状態の良い場所にあったとしても、近隣に高い建物があるなどで電波の受信状態が悪い場合もあります。
そのため正確な電波状況を知るには、電波測定器などで確認するしかありません。
電波測定器はホームセンターで購入できるほか、アンテナ工事の専門業者では必ず所持しています。
また、近隣の住宅についている八木アンテナを見るだけでも、電波状態がおおよそ分かります。
それは次のアンテナの性能の項目で触れていきます。
アンテナの性能について知ることでより適切な選択を
ご自宅がある地域によって電波状況に違いがあることを紹介しましたが、それがどうして大事なのかというと、設置するアンテナの性能に影響するからです。
この項目では、地デジ放送を快適に観るために必要な八木式アンテナの性能について詳しく解説します。
素子数で受信能力が決まる
八木ア式ンテナは魚の骨のような形をしているとよく言われますが、その骨の部分にたとえられる金属の棒が素子(別名エレメント)と呼ばれています。
この素子で電波を受信する構造になっていて、基本的に素子の数が多ければ多いほど受信能力が高くなります。
一般的に家庭用として販売されている八木式アンテナは、14素子と20素子のものがほとんどです。
ただし、電波の状況が悪い地域用にパラスタックアンテナと呼ばれる、素子数が多いアンテナもあります。この場合、27素子、30素子などとなります。
前項で、近隣の住宅についている八木式アンテナを見れば、電波の受信状況が分かると記載したのはこの素子の数のことです。
素子の多いアンテナが屋根の上に多くついていれば、受信状況があまりよくない地域だと分かりますし、素子の数が少なければ電波状況の良い地域ということなのです。
もし気になる方は、散歩がてらに近隣の屋根の上にある八木式アンテナの素子数を確認してみましょう。
利得の高さも確認しよう
八木式アンテナの性能を知る上で重要なのが、前項で紹介した素子の数ともうひとつは動作利得です。
利得は簡単にいうと、電波が受信しやすいかどうかの数値です。dBという単位で表されますが、この数値が高いほど受信しやすいと考えるといいでしょう。電波が弱くでも利得が高ければ問題なく受信できるのです。
ただし利得が高いアンテナは設置が難しいというデメリットがあります。
そのため強い電波が届いている地域では、無理に利得の高いアンテナを選ぶことはありません。
一方、電波が弱い地域では利得が高いアンテナを設置することで電波を受信しやすくなるため、視聴環境が良くなります。
こうした知識は少々高度ですが、覚えていて損はありません。ただし、自分で取り付けることに不安を感じるようでしたら、お気軽にお近くのアンテナ工事の専門会社にご相談ください。
地デジ放送を快適に観られるよう、適切なアドバイスをくれるはずです。
まとめ
ふと屋根の上を見てみると、ほとんどの屋根に八木式アンテナが立っていますね。
記事の中でも紹介しましたが、性能が高いのに価格も安い八木式アンテナはコスパに優れているため普及率が非常に高いです。
なんと言ったって、100年も性能が上回るアンテナが出ていないんですから。
今回の記事ではさらに八木式アンテナの性能の見分けなどについて詳しく紹介しました。
地デジ方法をより快適に観るためにもぜひ覚えておいてください。
さくらアンテナでは、今回解説しました八木式アンテナなど様々な種類のアンテナ設置を行っております。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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